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書評「それでも福島でこどもを育てていくために」


soredemo 平成23年3月11日に発生した東日本大震災に続く東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故から間もなく8年が過ぎようとしている。
 爆発による放射性物質の拡散は、それまでの何気ない福島県民の日常生活を一変させた。福島県から日本の各地に多くの人々が避難を余儀なくされた。米沢市にも多くの人たちが避難し、そしてその避難生活は今も続いている。
 福島県伊達市霊山町にある「NPO法人りょうぜん里山がっこう」(高野金助代表理事)は、このほど、避難体験者の想いと支援者の活動を「それでも福島でこどもを育てていくために」という冊子にまとめた。今回のものは、同NPO法人による2冊目の避難者体験記録である。高野金助代表理事は、この8年間、全国各地で福島県民を支えていただいた自治体や民間団体、個人に対して感謝の想いで、恩返しになればと今回の冊子発刊に至ったと記している。
 本冊子には、原発事故を契機に避難生活を強いられた福島県民の葛藤と苦悩、試練にどう立ち向かったか、そして新しい福島県の創造への挑戦と決意が書かれている。内容としては、「NPO法人りょうぜん里山がっこう」が2011年から現在まで行ってきた、放射能測定事業、復興交流事業、避難者帰還者支援事業などの歩みや、5人の避難体験記、また避難者を支援した側からの2人が寄稿している。
 未曾有の災害をもたらした原発事故の教訓を、日本のみならず世界に発信していくことが極めて大事なことである。その意味からも、避難者の生の証言である本書は、今後の日本の歴史や記憶にとどめておかなければならないものと言える。(評者 米沢日報デジタル/成澤礼夫)

発行者 NPO法人りょうぜん里山がっこう(福島県伊達市霊山町)
    TEL 024−587−1032
編集者 伊達もんもの家運営担当
発行日 2019年2月11日 
頒 価 非売品

(2019年3月8日10:20配信)