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書評 内村鑑三『代表的日本人』現代英語版


yozan19 クリスチャン、そして思想家として知られる内村鑑三(1861〜1930)は、明治の日本を欧米各国に英語で紹介するために『代表的日本人』を著したが、その5人の1人が米沢藩第9代藩主「上杉鷹山」(1751〜1822)である。
 著者の武田徹氏は、平成23年3月11日に発生した東日本大震災、続く東京電力福島第一原子力発電所による爆発事故を契機に、福島市より米沢市に避難生活を送っている。
 同氏は福島大学卒業後、福島県内の高校で英語科教師として長年に渡り英語教育に携わり、国際交流でも豊富な経験を持つ。福島県を英語で紹介するガイドブック「FUKUSHIMA Today & Tomorrow」(歴史春秋出版)や、「1988 EDITION INTERNATIONAL EXCHANGE GUIDEBOOK HELLO! FUKUSHIMA」などの筆頭執筆者として活躍されてきた。
 今般、米沢市にお世話になっているお返しに、自分として何ができるかを考えた時に、生徒や学生のために、内村鑑三の英文著作『代表的日本人』の中にある「上杉鷹山」の現代英語版の出版を思いついたという。
 明治時代に書かれた『代表的日本人』の英語は、今使われている英語と比べて単語そのものが違う場合や、言い回しも違っている。本書はとりわけ高校生にとって、自分の国の歴史、文化、伝統行事を英語で学び、それを発信する能動的学習に格好の教材となる。上杉鷹山公出身の宮崎県高鍋町、師細井平洲先生出身の愛知県東海市との交流にとっても、大いに役立つ書物になるであろう。
 今年は上杉鷹山公米沢入部250年の節目の年であり、米沢市としても記念イベントを計画している中で、時宜を得た出版と言える。本書の巻頭には中川勝市長より推薦の言葉も掲載している。

書 名   内村鑑三著『代表的日本人』現代英語版(武田徹改訂)
      「Yonezawa Transformed: A Life of Yozan」
      A Translation of "Uesugi Yozan" by Uchimura Kanzo
      Takeda T./Leigh Dale 著 者   武田徹/レイ・デイル
出版社   歴史春秋出版株式会社(会津若松市)
発行日   2019年4月13日
定 価   900円+税

(2019年4月16日11:15配信)