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書評 「七つ尾」第36号


nanatuo36 「七つ尾」は、公益財団法人七尾城址文化事業団(高絹子理事長、石川県七尾市)が毎年1回発行する機関誌である。
 これまでは歴史と文化と文化に力を入れた編集だったが、「今」という部分が十分ではなかったという反省から、平成31年3月に発行された第36号では、七尾の若者たちを虜にしている「よさこい」を特集した。
 七尾の「よさこい」は昨年で22回を数え、全国でも十指に入る歴史のある祭りである。七尾のよさこいチーム12チームすべてと、子供たちのチーム4チームの紹介のほか、祭りに係わってきた関係者の座談会などを掲載してその魅力を存分に紹介している。「よさこい」の魅力は何かと聞かれた能登よさこい祭り連絡協議会会長の赤坂明さんは、御自身の娘を高知に連れ行ったところ、その魅力にかぶれて、高知に土着して高知市役所に入った話を述べ、「人を魅了して、土着定住させるぐらいの面白いもの」と答えている。昨年の第22回能登よさこい祭りは、6月8〜10日に七尾市和倉温泉メインストリート、メインステージで開催されたが、誌面の写真からはその際の熱気が伝わってくるようだ。
 シリーズ「この人に聞く」では、七尾商工会議所会頭、のと共栄信用金庫会長、等伯会会長の大林重治氏が登場した。七尾に生まれた画聖、長谷川等伯(1539〜1610)や、同信用金庫がふるさと文化応援定期預金として「長谷川等伯再発見ファンド」を商品化し、預金金利の一部を記念事業などに寄付していただくなどの活動を紹介。平成22年からスタートして1年目に100億円を完売、さらに追加で100億円を発売した。大林氏は、「七尾の人たちが父から受け継ぎ、黙々と守った自然や文化、歴史を掘り起こし、現在に反映させることが私たちの役割であり、私の夢です。」と述べている。
 また、NHKで放送された「あなたも絶対行きたくなる!日本の〝最強の城〟スペシャル」として、9つの城の中に選ばれた七尾城跡を特集した。七尾城は、トレッキングに最高の城ということだそうだ。
 長谷川信氏は、「能登守護畠山家のその後④ー独立独歩のヒーローたちー」を著した。著者の長谷川氏は、昭和36年の北海道生まれだが、両親までは代々米沢市。上杉家と長谷川家の関わりも興味ふかい。
 斎藤秀夫氏は、「能登国の街道に沿って」と題して、その歴史やエピソードに触れている。
 平成30年度、七尾城址文化事業団事業として行われた講演会『七尾城と戦国合戦ーなぜ難攻不落の城は誕生したのかー』は読みがいのある内容である。  発 行 (公財)七尾城址文化事業団
 定 価 1,000円(本体926円)
 問合せ 七つ尾編集委員会事務局 TEL 0767−53−6674

(2019年6月13日10:15配信)