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書評 魚沼第34号「上田士魂は義と愛にて候」

uonuma34 平成26年7月19日、新潟県南魚沼市坂戸の長尾政景墓前、歴代上田長尾氏史跡公園において、上杉家第17代当主上杉邦憲氏が施主、雲洞庵新井勝龍住職が導師となり、長尾政景公四百五十年遠忌法要・歴代上田長尾氏諸公並びに直江兼続公墓前祭が行われた。この時は米沢市より米沢市長安部三十郎氏、米澤直江会会長小山田信一氏、米沢藩古式砲術保存会が招かれた。
 上田長尾氏は、初祖景実から六代景勝(上杉景勝)までの200年間、坂戸城を本拠にしたが、上田史談会はこの伝統を次世代に継承しようと、平成20年に景実から景勝、そして直江兼続の顕彰墓碑を坂戸城の麓に建立した。当時は墓域全体の整備には至らず早期の整備が望まれていたが、同会は「上田長尾氏史跡公園整備事業」の計画を作り、平成25年10月に南魚沼市に要望、井口一郎市長の賛同を得て事業に着手した。募金活動で400人を超える支援や南魚沼市の補助を得て、向拝縁石据付け、紅葉、桜の植栽をおこなうなど、戦国大名の聖地に相応しい整備を図った。
 本書は南魚沼市坂戸にある上田史談会(大嶋要三代表)が発行する機関誌「魚沼」第34号。法要や墓前祭の模様が写真入りで詳説している。大嶋会長は巻頭挨拶の中で、「この事業は、偉大な先人を称え、郷土の歴史文化の繁栄に役立つ環境を整えることが誇りと希望の原点となり郷土への愛に通じるものと信じます。これからも米沢の町に見られるように、歴史の風格ただよう町づくりをめざしたいと念じています。」と述べている。
 本書ではほかに、大嶋会長が郷土学習会で講演した「長尾政景 死の謎」、坂戸城200年の歴史年表、寄附者名、事業報告、会計決算を載せている。最後は作家火坂雅志さんの逝去を悼む新聞記事を掲載した。

書 名 魚沼第34号
      長尾越前守政景公四百五十年遠忌法要・上田長尾氏史跡公園整備事業竣工記念誌
      「上田士魂は義と愛にて候」上田史談会 上田五十騎
発行人 上田史談会 代表 大嶋要三
発行日 平成27年3月20日
頒布価格 ¥1,000(送料込)
問合せ  上田史談会 大嶋要三さんまで。 TEL 025−772−2707

(2015年3月28日16:00配信)