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竹田 歴史講座

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書評 『米沢・上杉吉良温故交流会10年のあゆみ』



onkokouryu 平成22年9月25日、ホテル・サンルート米沢を会場に、「米沢・上杉吉良温故交流会」設立総会が開催され、合わせて吉良町との親善交流盟約調印式が行われた。あれから早いもので10年の歳月が流れた。
 昨年10月、これまでの歴史を振り返る「米沢・上杉吉良温故交流会10年のあゆみ」と題する冊子が同会(種村信次会長)より発行された。
 上杉家と吉良家は、米沢藩第2代藩主上杉定勝の子、三姫(富子)が吉良上野介に嫁ぎ、そして吉良上野介と富子の子、三之助(綱憲)が上杉家に養子に入り、さらに綱憲の子、春千代(義周)が上杉家から吉良家の養子となるなど、三重の縁で結ばれている。
 富子の婚姻から350年余りが過ぎた平成22年、米沢市と吉良町の歴史交流団体との間で、親善交流盟約調印が行われた。
 この盟約締結以来、両市町の会員は熱心な交流活動を展開してきた。米沢市からはフラダンスのグループが吉良町の海岸で行われたハワイアンフェスティバルに参加したり、毎年12月14日に吉良町で行われる義央公毎歳忌に参列した。また吉良町よりも、上杉雪灯篭まつりや米沢上杉まつりに来訪するなど、この10年の関係構築は目を見張るものがある。東日本大震災の際には、米沢市に対して吉良町から義援金が寄せられた。最近では、お祭りイベントなどの際の経済的交流にもつながっていることは喜ばしいことである。その意味では、10年前の設立趣意書に書かれた目標以上の成果が上がっているのではないかと考える。吉良町はその後、西尾市と合併したが、その後も西尾市と米沢市との間では親善交流が続いている。
 米沢・上杉吉良温故交流会の種村信次会長は、「未来を見据え、両市の貴重な歴史に学ぶ価値は極めて深いと考えます」と述べているが、その礎は十分に築かれたと言っても過言ではない。深く敬意を表するものである。
 本冊子には、上杉家第17代当主上杉邦憲氏や種村信次会長の挨拶、米沢・上杉吉良温故交流会設立の趣意、上杉家と吉良家の姻戚関係略図、そして昭和54年から設立に至るまでの吉良町との交流経緯、設立以降10年間の交流の内容が時系列的にまとめられている。

冊子名 『米沢・上杉吉良温故交流会10年のあゆみ』
発 行 米沢上杉吉良温故交流会
事務局 米沢市御廟一丁目5−30 上杉家管理事務所内
    TEL 0238-23-3115
発行日 令和2年10月1日
価 格 無料(残部あり)

(2021年2月2日15:10配信)