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「ワシントンでお会いした寺島実郎氏」
遠藤 宏三
去る1月31日、米沢商工会議所が主催して、日本総合研究所理事長、多摩大学学長、三井物産戦略研究所会長等を務める寺島実郎氏の講演会が米沢市内のホテルで開催された。同氏はいま『報道ステーション』(テレビ朝日)、『サンデーモーニング』(TBS)などのテレビでおなじみであり、『何のために働くのか』(文芸新書)を出版、日本を代表する評論家であることはご承知の通り。私は同氏の講演を心待ちにして当日出席させて頂いた。
20年程前、私が所属する米沢市議会会派政友会のメンバーで、米国の議会制度、議員や現地に駐在する日本人との懇談などの研修を計画した。その時に、参加したのは木村勇一氏(故人)、石川弘毅氏(故人)、菊地富蔵氏、鳥海茂太氏、須藤紘一氏、五十嵐謙一氏、そして私。事前に米国に多くの知人を持つ近藤鉄雄代議士(故人)にご紹介を頂き、上院議員のオフィスを見せて頂いたり、各界の方々との懇談をさせて頂いた。驚いたのは、一人の上院議員を支えるスタッフが何十人といる事だった。ニューヨークでは、米沢出身の後藤克芳画伯より案内を頂いた。
首都ワシントンDCでお会いした一人に、当時、米国三井物産ワシントン事務所長をされていた寺島実郎氏がいる。中華料理店で一献やりながら3時間ほど国際情勢、米国内の政治状況などを興味深くお聞きした。その時の寺島氏のもの言いは、率直、簡潔、建設的で、この方は将来偉くなるだろうという印象が強く残った。現在の寺島氏は、まさにそのような人物となっている。
米沢での講演会は350人という大勢の方々が参加して大盛況だった。日本、そして日本人はこれから何をしなければならないのか、一つの方向性を与えられてような気がした。(えんどうこうぞう@前米沢市議会議員)
平成26年2月23日 米沢日報掲載
平成27年1月30日14:45配信