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          わが交遊録


「梯剛之さんのピアノ演奏に感銘を受けて」
                          加藤 秀明
   
 平成12年のある日、TVを観ていたところ、盲目のピアニスト梯剛之(かけはしたけし)さん(当時23歳)が出演していて、私はその演奏にとても感動しました。剛之さんの父親は元NHK交響楽団ヴィオラ奏者の梯孝則さん、母親は声楽家という音楽一家に生まれました。剛之さんは生後1ヶ月の時に小児がんのために両目を失明しましたが、4歳でピアノのレッスンを始め、小学校卒業と同時に、オーストリア・ウィーンに渡り、ウィーン国立音楽大学準備科に入学しました。
 平成10年にロン・ティボー国際コンクール(パリ)第2位となり、日本中を沸かせる大挙を成し遂げ、その後も研績を続けて今や世界のトップグループにあるピアニストです。
 私は剛之さんの生の演奏を聴きたいと思い、TVで知った翌年、厚木文化会館で行われたコンサートに出掛けました。若さあふれるエネルギッシュで、ピュアな心が滲みでている演奏に感動を覚えました。コンサート後に楽屋に行ってご本人と直接お話をさせて頂いたことがきっかけで、それから剛之さんやご家族との交遊が始まりました。
 昨年4月から私は梯剛之オフィシャルファンクラブの会長と梯さんが主催する「子どもに伝えるクラシック」運営委員長を務めさせて頂いています。同運営委員会は、これまで全国2万4000ある小学校ヘの音楽DVD贈呈が終わり、現在はリサイタルの合間に、国内外の学校での音楽啓蒙活動を行っています。
 平成13年に米沢東高校修誠会が剛之さんをお呼びして、米沢市民文化会館でコンサートを開催しました。ご家族とともに剛之さんは、年に一度ほど米沢にお越しになられますが、お会いする度にその音楽性が深化していくのを感じます。(かとうひであき@米沢信用金庫理事長)

平成26年8月3日米沢日報掲載
平成27年1月30日14:45配信