hptitle01

米沢モラロジー 代表世話人 八巻伊都子氏


 平成23年4月から米沢モラロジー事務所代表世話人に就任した八巻伊都子氏に、モラロジーの活動や代表世話人としての抱負を聞いた。

ーーモラロジーの言葉の意味は何でしょうか。

八巻氏 千葉県柏市にある公益財団法人モラロジー研究所の前身は、道徳科学研究所をいい、廣池千九郎氏(法学博士)が創立したものです。廣池博士はその著書『新科学モラロジーを確立するための最初の試みとしての道徳科学の論文』(昭和3年)の中で、モラロジーとは、「道徳」を表わすモラル(moral)と「学」を表わす(logy)の合成語からなる学問名で、日本語では「道徳科学」と言っています。

ーーモラロジーの目指すものは何でしょうか。

八巻氏 人間は長い歴史の中で、人間を中心とする思想に基づき豊かな文明を築いてきましたが、いま私達は環境破壊、民族と宗教の対立、心の荒廃など、地球規模での危機に直面しています。廣池博士はこれらの問題を解決するために、私達一人ひとりが自分中心の考え方を止めて、道徳心を高めていくしかないと考え、人類の師といわれる東西の諸聖人に共通する質の高い道徳に注目して、それを最高道徳と名付けました。その高い道徳の実行とその効果を明らかにするための研究と実証を重ねて、大正15年(1926)に新しい学問としての「モラロジー」を提唱しました。

ーー道徳ということですが、具体的にどのような心を育てていったらよいですか。

八巻氏 私達は目標とする「育てたい3つの心」があります。一つは「感謝の心」、二つは「思いやりの心」、三つは「自立の心」です。行為のもととなる心づかい(心のあり方、考え方)を重視しています。生き甲斐と喜びに満ちた人生を築くためには、心づかいを重視する質の高い道徳(最高道徳)を実行することによって、日々の心づかいと行いを改善し、自己の「品性」の向上に努めていくことが大事であると思います。

ーー米沢モラロジー事務所の代表世話人としての抱負は。

八巻氏 昭和31年、米沢市鍛冶町の小島家と木場町の高野家の奥様が姉妹同士で、ここに米沢市で初めてモラロジーの種が蒔かれました。米沢モラロジー事務所として発足したのは、昭和39年4月からです。私は第8代目の代表世話人をさせて頂くことになりました。代表世話人の仕事は、モラロジー研究所理事長の代わりに、各地区で開催する行事の取りまとめなどを行っております。

 私が経営している「うどん市中央店」はモラロジー企業です。私達は仕事を通し社会の一隅を照らす存在となりたいと思っています。



やまき いとこ 
 昭和13年米沢市生まれ。昭和52年からモラロジー会員となる。昭和58年、米沢市でモラロジー企業である「うどん市中央店」を開店、現在に至る。平成23年4月より現職。