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東北労働金庫米沢支店 支店長 渡辺治雄氏


 平成23年8月5日に着任した東北労働金庫米沢支店支店長の渡辺治雄氏に支店長としての抱負などを聞いた。

ーー今年3月の東北大震災で、労働金庫の被災状況はいかがでしたか。

渡辺氏 太平洋沿岸部にある支店で被害がありました。例えば、石巻支店は今年2月に新しい店舗に移動したばかりでした。建物自体に問題はありませんでしたが、津波の被害で1階部分が浸水し、オンラインの機械(ATM)や床下の回線などが海水を浴びてだめになってしまいました。幸い、勤務中の職員はすぐに2階に避難して無事でした。

 米沢支店からも気仙沼支店に事務、受付などのサポートに職員を派遣しました。全国労働金庫は被災地域の宮城県、岩手県、福島県の労働金庫県本部にサポートの応援を頂いている状況です。そのほか、福島第一原発の20キロ圏内にある支店では範囲外の支店に避難して営業をさせて頂いています。

ーー新支店長としての抱負をお聞かせください。

渡辺氏 東北労働金庫の人事異動は毎年4月に行われ、今年は3月の内示日に大震災が起きてしまい、その対応のために8月まで異動が延期されました。年度途中での支店長の異動という形ですが、業務の円滑な移行を行いたいと思います。

 抱負は、まず米沢市民の皆様に愛されるお店でありたいと思います。労働金庫は働く人に特化した金融機関です。いかに働く方から多く利用いただけるかが支店長としての大きな仕事であると思っています。

ーー地元企業も景気の低迷で、リストラなどにより組合員の減少が続いています。

渡辺氏 私は24年前まで9年間米沢支店に勤務しました。当時と比べて、今は電機電子関係の企業に勤務する従業員数が減少しています。さらに労働環境が変化して、正社員に対して派遣社員の占める割合も大幅に増えました。これらは労働金庫を構成して頂いている会員の方も同時に減っていることを意味しています。今後はいかに構成する方を増やすか、また労働金庫に会員登録していない中小企業など未組織の方であっても労働金庫の利用はできますので、そのような方々にもいかに労働金庫を利用して頂くかという二つの面で、課題を抱えているという認識です。

ーー米沢支店では、労働者福祉協議会などとタイアップして春秋年2回の清掃奉仕やふれあい預金などの社会活動に取り組まれています。

渡辺氏 これまで多くのご協力を頂きながら社会活動の歴史を重ねてきました。先月15日までは、大震災の被災者支援を念頭に置いた復興支援定期というものに取り組みました。東北全体で利息の半分を親御さんを亡くした子どもさんの育英資金として、あしなが育英会に贈呈するものです。東北労働金庫として、青森県500万円、岩手県、宮城県、福島県に1000万円を被災した県民の再建に活用頂くように贈呈させて頂きました。

わたなべ はるお
 昭和30年、寒河江市生まれ。専修大学卒業。昭和54年山形県労働金庫入庫。米沢支店を皮切りに、山形北、鶴岡、天童、酒田、山形、石巻、新庄の各支店勤務を経て、今年8月着任。