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置広行政事務組合消防本部 消防長 村山雅晴氏


 平成24年4月1日発足の置賜広域行政事務組合消防本部初代消防長に就任した村山雅晴氏に消防長としての抱負や消防広域化によって何が変わるか、などについて伺った。

ーー米沢市、南陽市、高畠町、川西町の消防を広域化する背景は何ですか。

村山氏 2市2町の消防本部を統合することで200人規模の消防本部となり、16万5千人の圏域人口を有する地域の安全安心を守る、より高度な消防サービスを住民の皆様に提供できると思います。

 広域化の背景には、これまで各市・町毎に火災や救急出動などを行っていましたが、出動できる台数に限りがありました。今度は米沢市に置く高機能消防指令センターで119番通報を一括受付し、広域的な出動指令を行います。現場に最も近い消防署及び隣接する消防署から6台以上の消防救急車両が出動可能となり、現場到着時間の短縮や初動出動の充実、災害規模に応じた追加の出動体制が強化できます。

ーー消防設備の更新や経費削減面での期待も大きいですね。

村山氏 各自治体毎に消防本部や指令センターを置かねばならず、高額な消防ポンプ、救急車両などの機材も大きな財政負担となるものでした。広域化によって、計画的、効率的に整備更新ができ、消防力の維持と強化が図れます。今後12年間で2市2町合わせて計32億円の財政メリットがあるという消防広域化準備室の試算結果がありますから、経費削減効果は大きいと思います。

ーー初代消防長としての抱負は。

村山氏 広域消防化となっても住民の皆さんの手続きや申請などに関して、ワンストップサービスは基本的にこれまで同様に維持して参ります。したがって、消防サービスが低下になることはないと考えます。

 また4月1日以降、各消防署に予防係、庶務係を置き、新消防本部と各消防署間の連絡調整を密にしながら、必要な事案については2市2町で統一した処理を行います。消防広域化により全消防署員は226名となりますが、一流の消防本部を目指し、ベテランの指導の下で熟練の消防隊、救急隊を養成していきたいと思っています。広域化によるスケールメリットは人材教育面でも発揮されていくものと期待しています。

 さらに、これまで2市2町の消防本部と西置賜消防本部の計5消防本部で交流を続けて参りましたが、今度、置賜は二消防本部体制となります。双方が可能な形で交流を続けながら、切磋琢磨していきたいと思います。

ーー消防団の位置づけや関係はどうなりますか。

村山氏 消防団は従来通り各行政単位で維持することとし、広域化は行いません。というのは、消防団は地元から団員が出ており、地域に密着した組織ということもあり、消防署とは違った面での住民サービスがあります。したがって、消防署と消防団との関係で変わる部分は特にありません。消防団との訓練も従来通りに各消防署が行ってまいります。

むらやままさはる
 昭和28年米沢市生まれ。昭和47年3月、県立米沢工業高校卒業。同年4月、米沢市消防吏員。昭和47年7月、山形県消防学校第14期初任科卒業。昭和55年10月、山形県消防学校第17期救急科修了。昭和63年4月、山形県消防学校出向(派遣教官)。平成12年4月、消防司令。平成20年4月、消防司令長、平成23年4月、消防次長兼消防署長。