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川西町教育委員会 教育長 小野庄士氏


 山形県教育庁勤務ほか、高畠、置賜農業、米沢工業、米沢東の各校長として、現場の第一線で活躍し、4月からは川西町教育長に就任した小野庄士氏に、教育長としての抱負や課題などを伺った。

ーー教育長ご就任おめでとうございます。まずは抱負をお聞かせ下さい。

小野氏 私は先生も生徒も一人ひとりが能力を開花させ、伸ばしていくことこそが教育だと思います。行政に関わる私どもは、それを後押しするきちんとした組織・体制を作り、小・中・高校、及び幼稚園も含めて、子どもたちの成長を期待したいと思います。

 いま、地方は少子高齢化が急激に進行し、社会は高学歴に動いています。その中での課題は、高校を終えて大学、専門学校に進学する子どもたちが県外に出て行き、帰ってこないという状況です。これは経済状況や産業界の就業チャンスといった原因も考えられますが、私は教育も大きく影響しているのではないかと思います。

 大学を卒業すると、同地で就職したり、結婚してしまい、故郷に帰らないことです。地方が「人材の苗床」になっていて、その人材の成果を地方が享受できないという現実があります。

 私は昨年の東日本大震災以降、多くの若者が何かを気づいたのではないかと思います。それは単に豊かさを求めてきゅうきゅうと、都会で生活するだけが人生ではないということです。置賜の持つ自然、食の生産基地、人間関係、幸せ感など、お金に換算できない多くの宝物がここにはあるということを小さい時から教えていかなければならないと思います。

ーー昨年4月から川西町内の3中学校が統合し、生まれ変わりました。1年が経過するわけですが、これまでの経過を見ていかがですか。

小野氏 川西中学校は適正な規模な学校だと思っていますから、その意味では何の不安もありません。学力向上を考えれば、一定の規模は必要です。例えば、体育でバスケットの試合ができないという状況では、適正とは言えないと私は思っています。

 いろいろな人がいた方が、コミュニケーション能力を高め、お互いに切磋琢磨することにも繋がります。

ーー小学校での英語教育がスタートしました。大事な点はなんだと思いますか。

小野氏 学力という面から考えると、中学校の英語の先生と小学校で教えた内容の連携が大切だと思います。その辺を問題化して改善すべき点があるのではないかと思います。

 国際交流する手段としての英語になると、自分の国や地域のことを知らなければ外に向かって発信できないわけです。いろいろなことをやり始め、最終的には国語力に戻る部分が出て来ます。英語教育を通して、改めて自分の国、地域を学ぶという姿勢を大事にして頂ければと思います。

おのしょうし
昭和27年川西町生まれ。米沢興譲館高校、東京教育大学理学部生物学科卒業、東京学芸大学教育研究課修士課程修了。初任は県立米沢東高校。平成15年に県立高畠高校校長、県教育庁高校教育課長を経て、置賜農業、米沢工業、米沢東高校の各校長。平成24年4月から現職。