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米沢信用金庫 理事長 加藤秀明氏
  

katouhideaki「信用金庫の3つの使命達成に向けて
   役職員の力を生かし徹底的に行動する」

 平成26年6月より米沢信用金庫の理事長に就任した加藤秀明氏に、新理事長としての抱負や同金庫の現状、役割などについて聞いた。

ーー理事長就任おめでとうございます。グローバル時代にあたって、地域金融機関としての米沢信用金庫の役割や位置付け、また同金庫の現状をどう考えますか。

加藤氏 グローバル化とは極言すれば、欧米に有利なルールに代わるということです。表面上は市場資本主義に追随させるような力が働きますが、それが良いか悪いかはリーマンショック時にすでに実証されています。また、大手の金融機関を中心とし、貸し渋りとか貸し剥がしが行われているようですが、それはその対応とも言えます。グローバル化は、特に地方経済や社会的、経済的弱者に不利に働きます。信用金庫は相互扶助や非営利性という、市場資本主義とは相反する理念を掲げ営業を行っております。

ーー地域金融機関といえども一定の基準を満たすことが要求されていますね。

加藤氏 自己資金規制により、国内行は4%以上の自己資本比率が求められますが、当金庫は15・5%であり、業界平均を大きく上回っております。

ーー新理事長としての抱負や経営理念についてお聞かせ下さい。

加藤氏 尊敬する先輩より教わりましたが、使命感、無私、現実処理能力、詩心の四つを常に念頭に職を全うしたいと思います。
 信用金庫の3つの使命は①中小企業の健全な発展②豊かな国民生活の実現③地域社会繁栄への奉仕ですが、その使命達成に向け、役職員一人一人の力を十分に生かし、徹底行動をしていくつもりです。

ーー金融機関から見た、人口減少時代に入った日本や地域の活性化策については。

加藤氏 日本全体の人口減少についてはそれほど悲観する必要が無いように思います。世の中の動きは、いつまでも一方向には行きません。ほとんどの事象は波動を描き盛衰を繰り返します。
 また、自然界、生物の増殖減衰も同様です。但し、地方の過疎化は深刻な問題と思います。世帯の所得水準と結婚率、出生率には相関関係が認められています。地方の人口を維持するには、雇用の場の確保と地域全体が活発で魅力があり交流人口が多いことが必要条件と思われます。
 当金庫は現在、様々な形の企業支援や創業支援などを行っておりますが、若者から見て魅力のある企業が、数多く現れることを願っております。既に、米織関連他一部業種では、若手が台頭し新しい風が吹き始めております。また、置賜地方は自然、歴史、教育、文化、農産物などに恵まれていることから高いポテンシャルを持っていると思います。

ーー米沢信用金庫の強みや特徴としてあげるとすれば、どんなことが言えますか。

加藤氏 まずは、本店が地元にあること。そして地域には米沢信用金庫の25の後援会があり、地域や住民と一体で活動していること、次に信用中央金庫や山形大学との連携が強固であり、各分野の業界動向や情報の把握、ビジネスマッチングやお客様の課題解決のノウハウなどの引出しが豊富であることです。特に山形大学との連携事業は中小企業白書に掲載されるなど経産省からも評価を得ています。
 産学官金の連携例としては、山形大学西岡先生とじんだん本舗(株)大江が商品開発したアレルギーフリーの米粉シュークリームを始め多くの実績が出ております。
 また、昨秋から、経通省のものづくり補助金申請のお手伝いを行い、これまで29件が採択されました。
 今後も「地域とともに」をキャッチコピーに、地域になくてはならない金融機関として、皆様のお役に立ちたいと考えておりますので、何とぞ宜しくお願い申し上げます。

2014年7月27日米沢日報掲載
2015年1月24日20:00配信

かとうひであき
 昭和28年、米沢市出身。米沢興譲館高校、中央大学卒業。同52年4月、米沢信用金庫入庫。平成17年、総合企画部長、同19年常務理事、同22年、専務理事、同26年6月より現職。