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         文芸サロン

二〇一五年 孟宗おきたま新春初句会

憲法前文あらためて書初に    沢田稲花
いのち守れ飛雪混りの声の張り  鳥羽しま子
喝采を空に集めし梯子乗     佐々木 昭
獅子舞や幼な真顔が手を繋ぐ   佐々木泰子
淑気つれ関東よりの友来たり   村上清江
塗椀にたっぷりしみじみ根深汁  高橋トミ子
川に鴨庭に南天空さえて     有路シズヨ
テレビ見て何のことない去年今年 佐藤繁夫
雪踏みし病む夫一票三人分    阿部とよ
こりこりと数の子の音大晦日   山中よし
しんしんと降る雪深き空仰ぎ   五十嵐眞佐子
初茜ほのぼの明ける朝日かな   寒河江孝子
春を待つひとり暮らしの齢のさか 渡辺未知子
躍進三連の党へ深雪晴      高橋忠子
数え日に心忙しも夢を持ち    木村 舳
神仏に飾る餅搗き事納め     島貫文昭
枝の間に揺れし鬼の子寒林    二瓶あんじゅ
雪籠り本に朱線を引きゐたり   大塚野菊
しぶしぶと腰上ぐ猫のすきま風  加藤啓子
甘酒を炬燵で談義老女会     嵐田とみ
大雪に被害難民案じけり     島津繭子
雪遊び顔よりでかいシャベル持ち 皆川京子
初御空厚き新聞届きけり     佐藤幸子
曠野雪還れぬ馬の嘶けり     小島敏雄
後期かな新たを目差す去年今年  片平仁右衛門
ぶどう噛むパリッと音の気持良さ 山田千代子
遺伝子の謎もふたする去年今年  金子松太郎