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6月7日

有機関連技術集積、山大INOEL 内部初公開

 米沢オフィスアルカディアに今年4月1日開所した山形大学有機エレクトロニクスイノベーションセンター(大場好弘センター長、INOEL)が6日、関係者や企業人に公開された。内部は有機トランジスタや蓄電デバイスの研究開発を行うクリーンルームや実験室に加え、企業との共同研究に備えた共同実験室、各事業所用のレンタルオフィスが配置され、先端技術の実用化に向けた拠点が整備された。

 INOELは、1200平方㍍のクリーンルームを含めた総面積は4367平方㍍の2階建てで、建設事業費は約10億円。主に有機EL、有機太陽電池、有機トランジスタ、蓄電デバイスの先端技術の実証、応用開発及び実用化への橋渡しを行うセンターとして民間企業や地域連携を持たせた研究拠点施設。特に有機EL照明分野では、従来のガラス基板を低コスト化が可能な塗布によるフィルム化で、曲面や軽量、安全性を高めたフレキシブル基板技術を開発する。現在のところ基板、装置、パネルメーカー17社と共同研究が進められ、2016年3月までの3か年で商品開発に乗り出す。

 施設内はセキュリティーが厳重になっており、関係者以外の立ち入りはできない。ミーティングルームや会議室、オフィスルームが14か所が設置されているほか、共通実験室と一般実験施設がそれぞれ3か所ずつ設置され、大学院、社会人、企業技術者向けの人材育成プログラムも組まれる。

 説明会ではセンター概要や有機薄膜デバイスコンソーシアム形成事業の概要、今年秋に開所予定の蓄電デバイス開発研究センターについても紹介された。

 INOELの開所式は9月となる見込みで、今後は米沢市の補助を受けて、先端プロダクト及び産業の歴史、センタービジョンを紹介する展示コーナーを設置する予定だ。

 一方、同大では、今年3月に文部科学省の事業で採択を受け、同大工学部キャンパス内に来年度建設予定の「フロンティア有機システムイノベーションセンター」と来年秋にINOELに隣接するオフィスアルカディアに着工する有機エレクトロニクス関連技術を展示するスマートハウスを建設する計画だ。