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7月5日

【参院選2013】山形 現職に新人3人

 第23回参院選は4日公示され、17日間の熱い選挙戦がスタートした。県選挙区(改選数1)に立候補したのは、みどりの党現職の舟山康江(47)、共産党新人の太田俊男(59)、自民党新人太沼瑞穂(34)、幸福実現党新人の城取良太(36)の4氏。各候補者は山形市内で第一声を上げ、遊説や街頭演説で支持者らに政策を訴えている。舟山氏が議席を守るかどうか、TPP推進の安倍政権に対して、農業県である山形県の県民の意志が注目される。3日現在の有権者数は95万8333人。

 TPP反対を全面的に出し、みどりの党から再選を果たしたい現職の舟山候補に安倍政権の経済政策「アベノミクス」で勢いづく自民党新人大沼候補が挑む。対して共産、幸福実現の各党からはそれぞれ新人の太田候補、城取候補が後を追う。4日の公示では各候補者等が支持者を前に第一声をあげ、支持拡大を訴えた。

 経済成長と聖域なきTPPなら離脱を訴える自民党の大沼候補は、8時から山形県観光物産会館で出陣式を行い、鈴木憲和衆議院議員や各自民党県議会議員、首長と約300人の支持者を前に第一声、聖域なきTPPには断固反対と山形ブランドの向上することを強調した。

 増税反対を訴える日本共産党の太田候補は日本共産党山形県委員会の事務所で8時半から出陣式、引き続き、70人の支持者を前に事務所近くで第一声をあげた。

 新産業創出と憲法九条の改正を強く打ち出す城取候補は、選挙事務所前で、約20人の支持者を前に第一声を行った。

 舟山候補の出陣式はパレスグランデールで開かれ、約1000人の支持者らが集まった。第一声は山形市役所前で行い、上山市、南陽市を遊説し、夕方、同党の谷岡郁子代表とともに米沢市営体育館前で街頭演説し支持を訴えた。人と人との絆を大切にした国づくりを強調、自らを「ゾウに立ち向かうアリ」と表現、巨大組織に最後まで戦う。

 地方はアベノミクスによる円安の恩恵は少なく、逆に燃料費や食品などの物価高騰などで、自民党への風当たりは強い。6年前、民主党の追い風に自民党王国に風穴をあけた舟山候補だが、今回はみどりの風からの立候補。自民の大沼、みどりの舟山の激しい争いが展開されている。

 投票率は政治への不信感から、前回平成22年の県平均投票率63・97%より低下することが懸念される。

自民・新 大沼瑞穂(34)
経済成長で社会保障安定化
 参議院選挙で重要なのは、アベノミクスを山形の隅々まで波及させること。そして政治を安定し、しっかり実行させていくこと。私は山形のお米で育ってきた。TPP問題では、しっかりと聖域を守り、国益を守る外交交渉をする。山形の農作物、日本の米を守り、粘り強い交渉をする。聖域が守られなければ脱退するのは当然。守るべきものを守り、農作物の輸出など、攻める時は攻める。そして、得るところは得る。香港では山形の農作物は売られていない。すべて韓国産。韓国に出来て、なぜ日本にできないのか。山形のものは日本一であると同時に、世界一と誇れる。15年前と今では、高齢化が加速する中で、社会保障の現場はほとんど変わっていない。山形は高齢化率5位。経済成長、税収を増やし、安定した社会保障の財源を作り、安心して山形に住んでいける施策を進めたい。山形に一番のものがたくさんある。山形日本一、世界一を目指す。

共産・新 太田俊男(59)
消費税増税ストップ
 今度の選挙戦では、自民党政治に対抗して具体的な4つの転換を訴える。一つは深刻な不況から抜け出す本格的な景気対策を訴える。アベノミクスで物価高となり、富裕層や輸出大企業だけが大儲けをする経済政策をストップ。260兆円にのぼる大企業の内部留保を活用して、賃上げと雇用の安定を図る。暮らしと経済を破壊する空前の大増税には断固反対する。二つ目はTPP交渉参加は断固阻止。山形県の試算では県内農業生産額は668億円の減少となり、米は6割減。農業が壊滅すれば、食の安全も脅かされ、雇用も地域経済も破壊される。日本の農業、山形の農業を守るために全力をあげる。三つ目は原発を即時ゼロとし、再生エネルギー促進、クリーンなエネルギーを追求して雇用創成を図る。四つ目は自民党は憲法改定草案を発表したが、憲法を変えてはならない。権力者を縛るのは憲法という立憲主義に反する。

幸福・新 城取良太(36)
いまこそ憲法九条改正を
 参議院選挙は未来をかけた闘い。未だに国難は去らず、内憂外患の状態が続いている。北朝鮮の核ミサイル開発は着々と進行し、中国は日本の領海侵犯を繰り返す。韓国は中国にすり寄り、アメリカも一歩一歩この極東から引こうとしている。アベノミクスの第一歩は良かったかもしれないが、まだまだ不完全。日本の土地、山形の未来を守り、未来を作っていく。まず国をしっかり守るべく憲法改正、憲法九条の改正がいまこそ必要だということを真摯に、堂々と勇気を持って訴える。消費税増税は断固反対。増税ストップが日本の明るい未来を拓く第一歩である。この山形には大きな構想を実行する力、夢とビジョンを語って実現していく政治家が必要。山形に宇宙産業と新しいエネルギー産業を立ち上げ、未来型の農業を考える。構想とビジョンを持っている政治家が一人いるか、いないかで大きく変わってしまう。私がその一人に必ずなる。

みどり・現  当① 舟山康江(47)
TPPには断固反対
 私の訴えたいことは一つ。美しい故郷山形の自然を次の世代にしっかり残していくため、日本を、地域を守って行くこと。山形に嫁ぎ、思いや声を聞きながら国政で声を出してきた。山形ほど日本の故郷の形を残しているところはない。TPPは単なる農業の問題だけではない。規制や制度、ルールなどが塗り替えられていく。日本の国の形が変わる懸念の中で一貫して反対の立場を取ってきた。農業は食糧の生産だけでなく、目に見えない価値がある。水や環境を守り、集落を作り、伝統行事など農業を中心に守ってきた。農業が壊滅的被害を受ければ、景観を守る役割もなくなり、地域の決まり事も変えられてしまう。地域を守ることが国益であり、文化や日本を守る事に繋がる。政治の暴走に歯止めをかけなければ、国会の論理だけで物事が決まってしまう。今こそ地方の底力を私たちの住む故郷の底力を、一緒に発揮して参院選を乗り切っていきたい。