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7月5日

上杉・吉良が縁 米沢・西尾両市で協定締結

 上杉家と吉良家の三重の縁で結ばれた歴史的背景もあり、米沢市と西尾市(旧吉良町と合併)が、四重の縁を結ぼうと、このほど大規模災害時相互応援に関する協定を米沢市役所で締結した。西尾市側からは榊原康正市長ら2人が訪れ、協定書に調印。安部三十郎市長と固い握手を交わした。

 協定締結後に安部市長は「安心安全なまちづくりを進めるためには自治体間の協力準備が必要。江戸時代助け合って乗り越えてきたからこそ、末永く交流していきたい」、榊原市長は「一番の心配はいつおきてもおかしくない南海トラフ地震。いざというときの締結が心強い備えであり、遠方からの支援は、市民も安心できる。できるだけのことをしていきたい」 とそれぞれの思いを述べた。

 この度の大震災を教訓として、広域災害に対する対応の必要性を感じたことから、米沢市側から提案し、協議を行ってきた。協定内容としては食料や資機材、車両の提供のほか、災害救援ボランティア・職員派遣など。期間は締結日から1年で、申し出がなければ更新される。

 両市はこれまで旧吉良町「吉良・米沢親善交流会」、米沢市「米沢・上杉吉良温故会」など、民間レベルで交流も盛ん。東日本大震災では、旧吉良町の関係者から米沢市への避難者に対して義援金400万円が贈られた経緯がある。

 米沢市では今年2月には福島県伊達市とも協定を締結、今回で自治体との締結は7件目となる。 

 米沢市と西尾市については、上杉3代藩主上杉綱勝が子どもを亡くして急死し、窮地に陥った米沢藩は、綱勝の妹・富子を正室に迎え入れた吉良義央の子・綱憲を養子として藩存亡の窮地から脱出した。その後、吉良家へ綱憲の子・義周を養子を送り出た。今回が四重の縁という堅い絆が結ばれ、今後も市民同士での交流の輪が広がることが期待されている。