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7月12日

米沢「道の駅」構想着手、今年度候補地選定

 平成29年度供用予定の東北中央自動車道・福島JCT〜米沢IC間(28㌔)及び、平成28年度以降供用予定の米沢IC〜米沢北IC間(9㌔)の開通に合わせ、米沢市がオープンを目指している「道の駅」の基本構想検討委員会(内藤文徳德委員長)が8日設立され、本格的な設置に向けて動き出した。今後、基本コンセプトや設置箇所、施設規模などの具体策を決めていく。

 道の駅は、国の方針で市町村、または公的な団体のみが申請でき、24時間利用可能な駐車場やトイレなど休憩機能を有する施設と定められ、地域の朝市やイベント、交通情報などの機能を兼ね揃えた、多様で高いサービスを提供することが条件。平成5年から設置が始まり、今年3月現在で全国1004駅、東北では142駅(内県内17駅)がある。市内では道の駅「田沢」が平成10年にオープンし、物産品販売やイベント、交通情報の発信を行っている。

 市内で2か所目となる道の駅の建設に向け、委員等は今年度5回にわたる委員会を開催。現地視察も含め候補地や建設方法をまとめた報告書を策定するほか、施設管理や運営方法等を協議する。委員は市内商工団体、観光団体など15人に加え、山形河川国道事務所の橋本裕樹課長、置賜総合支庁の工藤博義道路計画課長をアドバイザーとして、基本構想を策定。市も各部課長らで組織する庁内調整会議を組織し、市に置ける一大事業として、道の駅設置にむけて本格的に着手する。

 道の駅構想が立ち上がり、安部三十郎市長は「幅広い分野で活動する人材で委員を構成し、(道の駅が)市全体に影響を与えていかなければならない」と挨拶。内藤委員長は「人口減で地域を取り巻く社会は大きく変化している。震災以降道路ネットワークが重要視され、施設(道の駅)の役割も見直す必要がある。拠点整備を図り、地域の起爆剤ととなる施設を目指す」と設置に向けて期待感を述べた。

 委員会でまとめた報告書を基に、市は平成26年3月までに基本構想を策定、平成27年から用地買収や建設工事、平成29年の東北中央道供用に合わせた開業を目指している。

利便性、交通量も影響

 一般的な観光施設などを除くと、国道13号に併設される県内の道の駅は「むらやま」「天童温泉」「尾花沢」の3か所で、ほぼ内陸部に集中している。市内3か所に建設されるIC周辺が候補地となった「道の駅」だが、福島、山形、秋田を結ぶ国道13号は、交通の要所として、通勤や夜間の大型トラックが通行。米沢IC付近では1日約7000台の交通量があるが、東北中央道福島JCTから米沢北ICが無料開放されれば、市内の国道13号の交通量は、現在よりも少なくなると推測される。

 米沢北IC周辺は、現在国道287号米沢バイパスが建設されており、今後川西町を経て国道113号に交差、長井市へと繋がる計画だ。米沢中央IC周辺は、市役所や市中心部から最も近く、昨年に県道1号長手バイパスが開通し、高畠町と接続。米沢IC周辺は、国道13号米沢拡幅工事で4車線化されたほか、山形県の玄関口としてだけでなく、八幡原中核工業団地の大型トラックの利用者が見込まれている。

 今後、米沢市の新しい顔となる「道の駅」構想だが、どのような集客力を持つアイディアが出てくるか注目を集めている。