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7月21日

青苧魅力を発信、南陽でシンポジウム

 江戸時代、北条郷といわれた地域(現南陽市)は、上布という高級衣料やかやなどの庶民の生活用具として使用されていた青苧を特産として地域経済が潤ったが、その後の木綿や合繊といった新素材の出現に、現在では青苧は一部の繊維関係者が関わるだけになっている。平成元年、青苧の持つ魅力を見直し、栽培と製品化を図ろうと南陽市古代織の伝統を守る会(高岡亮一会長)が発足し、今月14日、南陽市宮内の蔵楽を会場に、青苧文化を南陽市のシンボルにして地域発展につなげようと、置賜で始めて青苧フェスティバルが開催された。

 シンポジウムでは高岡亮一南陽市古代織の伝統を守る会会長がコーディネーターとなり、「青苧・ケナフの将来を考える」をテーマに討論会が行われた。その中で、青苧を使用しての古代織が作業に手間暇がかかり、採算面での課題が出された。パネラーからは、「青苧が環境保護からの視点で捉えることが重要」、「今後の青苧の普及には市民からの認知が必要」などの意見が出された。

 引き続き、多勢久美子さんによる新作青苧民話語りや青苧の歌が披露されたほか、高安淳一大麻博物館館長が「日本古来繊維復興の意義」と題して講演を行った。

 会場には、南陽市における青苧25年の歩みや青苧の衣料展、織物体験や青苧のごはん、もち、茶が出され、青苧の食文化を堪能した。