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9月8日

【米沢】舘山城、国指定史跡認定を目標

 来年にも有識者による館山城保存整備にむけた検討委員会が作られることが、5日に開かれた米沢市の9月定例会、佐藤忠次議員の一般質問で報告された。将来的には、国指定史跡への認定を目指す考えで、保存・整備を行い、市の新たな観光拠点としてPRしていく計画だ。

 舘山城は大樽川と小樽川の合流する丘陵と周囲の平坦地に広がり、全長350㍍の山城に加え南、東、北のそれぞれの館、曲輪からなる大規模な山城。平成12年に市が行った調査で、9基にわたる屋敷群を発見。概ね第15代伊達晴宗から第16代政宗の時代のものと判明した。山城とともに屋敷群が検出されたのは全国でも珍しく、市も重要な遺跡として期待している。

 平成22年から5か年にわたり始まった発掘事業では、遺跡の範囲を把握するための調査と用地測量を実施し、これまでの調査から、南館は有事の際の避難所として活用されていたことが有力視されており、東館は庭園や池、井戸跡、敷石構が検出され、高い身分が居住地である可能性が高いという。また、大手の調査で、意図的に破壊したと思われる道路が確認されている。

 今年度は本丸の調査に乗り出し、曲輪2か所にトレンチを配した結果、古い井戸跡と枡形が見つかった。調査は10月まで行われ、来年度は補足調査を実施し、発掘調査報告書を作成。平成27年度の国指定の史跡を目指し、保存整備計画書をまとめ、30年度から本格的に整備に取りかかる予定だ。

 一方、観光への展開は、平成26年度に有識者を集めた保存整備に向けた検討委員会で基本方針を定め、誘客に向けたプランを作りたい考えだ。

 これまで謎とされていた舘山城が徐々に解明されてきており、今後伊達家の山城として、米沢の代表する観光拠点の一つになることが期待されている。