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10月6日

県立米沢工業専攻科で3Dプリンター導入

 県立米沢工業高校専攻科で、今年度新しく導入した3Dプリンターとスキャナがイベントで活用されており、実際に完成した作品を手に取り、触ることが可能だ。

 同専攻科では、ことし4月にアメリカ製の3Dプリンターとドイツ製のスキャナを取り入れ、最先端技術と技術力向上に向けた取り組みをスタート。3か月かけて、環境状態や使用状況などを確認し、現在生徒2人が担当し実力を検証している。

 通常の紙に平面的に印刷するプリンターに対して、3DCADや3DCGデータを元に立体を造形することができる今話題の機器。使用するのはPCとCADと呼ばれる設計ソフトだけで、知識があればできる。ただ、マニュアルと附属ソフトに関しては英語となっているため、ある程度の英語力が必要となる。

 これまで3か月間に渡って検証した結果は、大きさや形、温度によってプリンターの個体差が出てくるため、用途や環境に合わせた調整が必要という。また、3Dスキャナと組み合わせることで、専用のカメラから立体の8面分と上下など約十数枚を張り合わせ、データを転送することでほぼ同一の物ができる。

 実際に、同専攻科では各種イベントでの実演を行っており、先頃行われた催しでは、工具のスパナに関しては約30分ほどで作り上げた。 

 担当する生産技術コース2年の中島秀人くん(20)は「従来の4軸加工機から比べると、自分の描いた物がそのまま3Dとして作れる。一から設計しなければならないが、多品種小ロットの試作レベルに適している」と太鼓判を押し、生徒らは「印鑑など名前だけ変えることに応用できる」と話している。

 今回導入したプリンターは、ネットサイトでも販売されている市販品。ナットから最大でバスケットボールほどの大きさまで作ることができる。本体の価格は約30〜40万円程度で、使用するPLAやABSの樹脂製の材料価格は、1㌔あたり3800円から1万円前後となっている。

 同専攻科では現在3台の3Dプリンターとスキャナを所有。広く最先端技術について知ってもらいたいと、今後もイベントなどで披露する予定で、次回は今月19、20日に開かれる米沢市産業まつりで展示、実演し、希望者には製作したアルファベット文字もプレゼントする。
 問合せ 0238(38)7360 NPO法人夢創工房内米工高専攻科まで。