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12月28日

ボランティア活動で得た貴重な体験ー九里生徒

 東日本大震災から2年8か月が過ぎた先月30日、九里学園高校3年生30人は、津波被害が甚大だった宮城県山元町を訪れ、仮設住宅に住む被災者に芋煮の振る舞いやクリスマスカードを渡し交流を行った。高校生活最後の年で、進学や就職を前に、被災地ボランティア活動を通して、被災者との触れ合いを体験した。

 被災地ボランティアに参加したのは、九里学園高校の長谷川和美教諭が受持つ3年5組と同校インターアクトクラブ会員の女子生徒ら30人で、米沢市内に住むの高橋章さんも一緒に参加し活動を行った。

 生徒らは、夏休み期間中の7月下旬に初めて同町を訪問。草むしりのボランティア活動を行っており、今回は2度目となる。参加時期や内容は、クラスの中で生徒たちが自主的に話し合い、日程も大学の推薦入試の時期を考慮して決定した。

 今回は寒い季節になったことやクリスマス時期ともなることから、山形名物の芋煮と激励を込めたクリスマスカードを配布した。芋煮は約200食分を用意し、米沢牛、米沢RC会員の畑で採れた新鮮な野菜、豆腐も含め、全て米沢産のものを持参。また、材料費は今年度の同校学園祭での模擬店で得た収益金を当てたという。

 当日は、朝7時半に同校を出発し、約2時間かけて山元町のナガワ仮設住宅に到着。集会所を借りて調理し、屋外では大きな鍋に煮炊きも行った。その後、仮設住宅を回り、カードと芋煮を手分けして配ると、避難者らは「美味しい、美味しい」とお代わりをする人も。

 夏に引き続き参加した小口夏実さんは、「被災地にボランティアに行った友人から、被災地の状況を聞き、自分たちで何か元気づけることがないかと思い参加しました」。色摩郁美さんは、「夏に行った時はトイレ設備も不十分でしたが、今回は仮設住宅で整備されていて安心しました」と話した。この日は高齢者世帯が多く、2人は「もっと心のケアに注意を払わなければいけない」と、被災地の現状や人との触れ合いを学んできた。

 長谷川先生は、「生徒たちは皆何かしたいと思い、7月と11月の二回のボランティア活動を行いました。そこでは、『やればできる』と、生徒たちの自信を深めることができたと思います。若い子が来ただけで目の輝きが違ってくるのを見て、高校生のパワーは大きく、何ものにも変えられないと実感しました」と述べている。

 一回目のボランティアでは、草むしりの後に、急遽カラオケを使った交流会が開催され、生徒たちは思い思いに歌を歌い、被災者との触れ合いを楽しんだ。一方、今回は、芋煮を配った世帯の中に、山元町特産のイチゴをハウスで作る農家の主婦が、帰りぎわに「お礼です」と沢山のイチゴを土産に持たせてくれたという。

 被災地ボランティアを通して、心と心のふれ合いを学んだ生徒たちは、大きく成長して帰ってきた様子だった。