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ひろすけ童話賞 ささきあり著「おならくらげ」に

sasakiari ひろすけ童話賞委員会(委員長 寒河江信高畠町長 )は、10月1日、第27回ひろすけ童話賞に、ささきあり著「おならくらげ」(出版社:フレーベル館)に決定したと発表しました。
 ひろすけ童話賞は、高畠の生んだ童話作家浜田広介の偉大な業績を顕彰し、ヒューマンな愛と善意に満ちたひろすけ童話の文学精神の継承と幼年童話の新しい世界をひらくために創設されたもので、平成27年7月1日から平成28年6月末日までに発表された作品を対象としています。
 平成28年7月25日に開催された最終予備選考委員会では、4次にわたる予備選考を経て選ばれた候補作品74点から6点が選定され、8月24日の最終選考委員会で1点が選定されました。

 受賞したささきありさんは、1969年、千葉県生まれ。出版社勤務後、フリーランスの編集記者となりました。著書には、『ふくろう茶房のライちゃん』(佼成出版社)、『せんそうってなんだったの? 父ののこした絵日記』(学研)、「おんなのこ めいさくえほん」シリーズ(西東社)などがあります。日本児童文芸家協会会員。
 
onarakurage「おならくらげ」のあらすじは、小学2年生のヒロキは、同級生にカンタに「のろま」といわれるし、みんなからはわらわれるしと、なにをやってもうまくいかずに、しょんぼり。自分がいやだ、カンタなんてきらいだ! とおふろの中で思ったとたん、おならがぶぷう! 出てきたおならがしゃべり出して、ヒロキはびっくり。そいつは〈おならくらげ〉と名乗り、ヒロキを応援しようと思って、心の中から出てきた、と言って消えた。
 つぎの日、ヒロキが教室でおならくらげを出してしまい、それを見たクラスのみんなもおならくらげを出していっぱいになった。カンタだけ、おならくらげが見えず、ヒロキをうそつき扱いするが、ヒロキはおならくらげに応援され、勇気を出してカンタにはじめて意見を言う。そのおかげで、カンタのおならくらげが現れ、カンタの心のうちを明かす。ヒロキはカンタの気持ちを知り、カンタもすっきりした気分になる。おならくらげは、みんなを応援する言葉を言って消えていき、教室にはおならのにおいと、みんなの笑顔が残ったのだった。
 
 ささきありさんは、「創作の海はあまりにも広く、どこへ向かったらいいのか、わからなくなることがあります。そんなとき、浜田広介先生の「児童文芸は児童のため、良心を土台にして作り出されるもの」という言葉を、灯台にしてきました。本賞を賜ったことで、それでいいんだと、言っていただけたように感じています。広い海を行くのは不安もありますが、次の港を目指して、たゆまず進んでいきたいと思います。」と受賞のことばを述べています。

 第27回ひろすけ童話賞贈呈式は、11月4日(金)午後2時から、浜田広介記念館ひろすけホールで開催されてます。受賞者には、正賞として、賞状・「一筋の道」レリーフ、副賞として、賞金50万円・地産品が贈呈されます。

(2016年10月5日9:50配信、10月5日18:50最終版配信)