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「池田月潭展」連動企画の講演会(長井市文教の杜)



gettan-1 長井市文教の杜を会場に、9月20日(木)から10月21日(日)まで開催されている「今、ふたたびの池田月潭(げったん)展」を記念して、9月23日、小桜館(長井市高野町2)で、講演会「幻の画人を追い求めて」を月潭の縁者である池田道正氏(鶴岡市)を講師に開催されました。当日は池田月潭の熱烈なファンら30名余りが出席しました。

 池田氏は、平成22年春、山形市小白川町にあった池田月潭ゆかりの家(実弟龍三の住居)が解体された時に発見された収納箱と数本の軸が、画人「池田月潭」の存在とその生涯の解明、さらに作品の発掘へと取り組む端緒となったと述べ、遺品から見えてくるものとして、反骨の画人、そして「独立大家」として高い評価を得ていた画人だったと述べました。
 また月潭は、自ら新聞記事を切り抜き、80ページからなる切り抜き帳を作っていたことや、東北、北海道を中心に28か所で画会を開催し、お客の要望に合わせて幅広い画題注文に応え、その揮毫数は3千を超したと述べました。その画会の記録「芳名録」は珍しい古文書であり、貴重な池田月潭の活動記録であるとしました。現在、池田道正氏が発掘したものは467点に上っています。その作品は、池田道正氏のホームページで見ることができますが、今後は池田月潭の美の世界を多くの人たちに紹介するためホームページの充実を図り、文教の杜を国内随一の池田月潭の収蔵庫と言わしめたいと抱負を述べました。

gettan-2 続いて、龍三の孫にあたる池田道晴氏(仙台市在住)と、池田道正氏、文教の杜ながい業務執行理事の蒲生直樹氏の3名で、「職業絵師月潭をめぐって」と題してトークセッションを行いました。
  池田道晴氏は、「月潭の家族が大正元年、宮内町(現南陽市宮内)に家族で移り住んのは、宮内が絹織物の産業地で、新しい文化を与える希望の地と捉えたのではないか」と述べましたが、龍三が大正3年、置賜農学校に進んだ理由はわからないとしました。

(2018年9月23日19:45配信)