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山形県 “万世大路”を「未来に伝える山形の宝」登録



bansei-1 初代山形県令三島通庸によって建設された「万世大路」(米沢市〜福島市間48キロメートル)が「未来に伝える山形の宝」に登録され、2月5日午後、山形県庁において吉村美栄子知事より「歴史の道土木遺産萬世大路保存会」(梅津幸保会長、米沢市)に対して登録証が授与されました。(写真右=登録証を手にする梅津幸保会長(右)と中川勝米沢市長)

「未来に伝える山形の宝」登録制度は、地域にのこる有形・無形の共通するテーマで結び付いた複数の文化財(山形の宝)を保存・活用する取組みを、「未来に伝える山形の宝」として登録・推進することで、文化財の保護を図るとともに、郷土に対する誇りと愛着を育み、地域活性化や新たな交流の拡大につなげていくことを目的に、平成25年より登録が始まりました。

bansei-2「未来に伝える山形の宝」では、最上川の文化的景観、自然的特性、歴史的・文化的特性を生かした取組みを重点テーマ(最上川の文化遺産)として、地域の自然及び歴史・文化の特徴や魅力を活かした取組みを推奨テーマとして二つに分類しています。(写真左=「未来に伝える山形の宝」《山形県教育委員会発行のパンフレット》)

 平成25年に第1号の慈恩寺(寒河江市)を皮切りに登録が進められ、今回の「万世大路」は、「山形県の近代化の礎となった明治日本における最先端の土木産業遺産」という理由から、推奨ー第21号での登録となりました。昨年9月、同保存会は県に対して、米沢市教育委員会の意見書を付して申請を行いました。
bansei -3 米沢市は、平成26年の「直江石堤と米沢芳泉町の生垣・町並み景観」(重点ー第5号)、「置賜地方の草木塔が語りかける自然と人間の共生」(推奨ー第8号)、平成29年の「笹野観音堂と西国三十三観音歴史と伝統の息づく里」(推奨ー第17号)がすでに登録されており、今回の「万世大路」は4つ目となります。
(写真右=国道13号線の米沢市刈安防災除雪ステーション隣にある万世大路関連の記念碑)

 山形県庁での授与後、梅津幸保会長らは米沢市役所に中川勝市長を訪れ登録を報告しました。中川勝市長は、保存会に対して「万世大路」も含めたセットのコース作りなどを提案し、「ふるさと納税の返礼品として米沢市が利用できるようなものにして下さい」と期待を述べました。
bansei-4 歴史の道土木遺産萬世大路保存会では、登録を機に来年度にホームページを作り全国へ発信するほか、小学生向け副読本の作成なども行っていきたいとしています。現在、同保存会は1,100名の万世地区住民が会員となり、35名の理事、15名の評議員で運営されています。
「万世大路」は、山形県令三島通庸が工事を進め、米国製の機械を用いて栗子隧道を掘削するなど、4年にわたる難工事の末に完成しました。(写真左=高橋由一が描いた栗子隧道と説明看板)

bansei-5 明治14年(1881)10月3日、東北行幸の明治天皇を迎えて開通式を行いました。「万世大路」は明治天皇が命名したものです。(写真右=栗子隧道のノミの跡のレプリカ)

※「未来に伝える山形の宝」登録証では「萬世大路」と表記されていますが、本記事では通常に記述されている「万世大路」を使用しました。

(2020年2月5日21:30配信)