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山形大学「ゲルクラゲ ロボット」を開発、販売へ


gel-1 山形大学は、3月11日、同大学で開発した人工クラゲを使った「ゲルクラゲ ロボット」(商品名:月のクラゲ)を、NDソフトウェア株式会社(南陽市)を通じて、2020年4月以降販売を開始すると発表しました。
(写真右=水槽内で泳ぐ人工クラゲ)

 「ゲルクラゲ ロボット」は、同大学大学院理工学研究科ソフト&ウェットマター工学研究室(古川英光教授)が開発したもので、ゲルを材料に3Dゲルプリンターを使って作成した人工クラゲは、大きさが直径7〜8㎝、厚さが2㎜程です。
 ロボットの構成は、人工クラゲ4匹と三色のLEDを取り付けたアクリル製水槽(40リットル)からなり、LEDはコントローラーで色を変えることができます。水槽には水道水を入れ、下からバブルを発生させることで人工クラゲが水槽内を泳ぎ回る仕組みです。
 開発に至った経緯として、ハイドロゲルの研究者である古川英光教授は、クラゲが海水で膨らんだ高分子ハイドロゲルであることに着目し、水槽で実際にクラゲを飼ってみたところ、その泳ぎの優雅な様子や美しさに吸い込まれ、人工クラゲを試作したということです。クラゲで有名な加茂水族館に行き、人工クラゲを紹介したところ、同館の館長がとても関心を持ってくれ、研究に活用してほしいとクラゲ飼育専用の水槽を古川教授に贈呈し、人工クラゲをその水槽に入れると実際にクラゲが泳いでいるような動きをしました。

gel-2 昨年開催された「第2回医療と介護の総合展(メディカルジャパン東京)、地域包括ケアEXPO@幕張」や「2019国際ロボット展@東京ビックサイト」などに展示したところ、好評を博したことから、今回商品名を「月のクラゲ」として、「エサのいらない人工クラゲで癒し空間を」をキャッチコピーに販売することにしたものです。

(写真左=左から、古川英光教授、NDソフトウェア(株)田澤英彦氏、古川研究室研究支援者 山田直也氏)

 またNDソフトウェア(株)の代表取締役会長佐藤廣志氏が、この人工クラゲに大変な関心を寄せて、山形大学との共同研究の実施、NDソフトウェア(株)が販売を担当することになりました。
 販売先としては、ホテル、レストラン、福祉施設などを見込み、市場のリサーチを兼ねて、クラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」で、2020年4月から先行販売します。販売目標は当面20セットと置いていますが、世界的な視野での販売を想定しています。販売が伸びていけば、量産化の拠点を山形県内に置く計画もあるとのことです。
 NDソフトウェア(株)新規事業企画室長の田澤英彦氏は、「介護事業所では介護者の人材不足などを抱えており、職員のストレス軽減や利用者の癒しにつながるのではないか」と新商品への期待を述べました。
 また古川教授は「本物のクラゲは生物から来る生々しさがある」とする一方で、人工クラゲは「ゆらぎ、柔らかさが強調され、非常に癒される」と自信の程を述べています。特に、人工クラゲのヒレ部分がクラゲらしい動きに大きな関係があるとのことで、古川教授は特許を取得しています。
 人工クラゲはやわらかな材料でできているため製造が難しく、現状は「手作り」だということで、量産化や不良をいかに少なくして行くかなどが今後の改善点だとしました。人工クラゲは、水槽内で2年間は状態を保つと古川教授は述べています。

 「ゲルクラゲ ロボット」のセット価格は20万円(税別)です。
 
問合せ先 NDソフトウェア株式会社 新規事業企画室 TEL0238−47−7230

(2020年3月11日15:40配信、最新版3月12日10:20配信)