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米沢市板谷大簱地区に繁殖部門の新養豚場建設へ


yonezawashisei-1 3月16日に開催された米沢市の市政協議会(当局と市議会議員構成)において、米沢市産業部農林課は、米沢市板谷大簱(おおはた)地区に新養豚場を建設する事業計画を発表しました。(写真右=市政協議会の様子)

 この事業計画は、現在、米沢市南原地区にある養豚場(有限会社村上畜産)に起因する悪臭問題の早期解決のため、子豚を生産する繁殖部門の母豚360頭を新養豚場に移すもので、現養豚場は臭気の発生を抑えるため、平成25年2月以来、それまでの頭数の約45%を減産しました。
 しかし、と畜を行う「米沢市食肉センター」のと畜経営を安定させ、「米沢牛」や「天元豚」ブランドを守るためには、米沢市内の養豚経営を存続させることが必要だという判断に基づき、現養豚場から繁殖部門を移転することにしたものです。
 そのため、有限会社村上畜産、山形大学、株式会社米沢食肉公社、山形県、米沢市、全農グループから構成される「米沢地域共存型養豚協議会」が事業主体となり、
「畜産・酪農収益力強化総合対策基金等事業」を進め、有限会社村上畜産が実際の経営を担います。

shisei-1 新養豚場建設地の大簱地区は、以前、開拓地だった場所で、板谷地区中心部から約2キロメートル離れており、標高は670メートルのところにあります。
(写真左=新養豚場建設地、米沢市板谷大簱地区)

 施設は豚舎などの計8棟(計5,950.5㎡)や、排水処理施設、縦型コンポスト、脱臭槽、付帯設備からなり、整備費は、種豚舎・分娩舎・離乳肥育舎の豚舎5棟分8億600万円、排水処理施設1億3,706万円、縦型コンポスト6,679万円など、計13億6,381万円(消費税込み)です。他に外構工事費、車両の消毒設備などを含む総事業費は計18億円と見込んでいます。
 13億6,381万円分に対する負担割合は、国費6億1,723万円、米沢市1億円、自己資金6億4,658万円です。国からは3月17日に事業採択の内示を受けました。外構工事費、車両の消毒設備などについても県などに補助申請する予定です。施設は令和3年2月完成、稼働は同年4月を予定しています。
 新養豚場の経済効果としては、現状(平成30年度)に対して最終年度(R6年度)が、母豚頭数360頭→720頭(200%)、天元豚出荷頭数7,100頭→17,500頭(246%)、天元豚売上高2億6,000万円→6億8,100万円(262%)、雇用人員9人→13人(144%)へ拡大します。

itaya-3 環境アセスメントでは、山形大学東北創生研究所が平成26年に実施した調査で、新養豚場からの臭気は板谷集落から離れる方向であることや、板谷地区で操業しているジークライト株式会社のゼオライトへは微量の臭気物質の吸着は否定できないとしつつ、顕著な品質の低下は起きないと予測しています。
(写真右=板谷地区の中心部、ジークライト株式会社前の通り)

  また、排水の影響は、現養豚場で問題が起きておらず板谷地区でも同様と考えられますが、新養豚場近くの沢の水量が少ないため、水量の多い水路か、前川への排水が望まれるとしています。
 同調査では他に板谷地区の人口減少や高齢化が進んでいるため、集落維持に懸念があるとし、この地区に立地する企業は、地域運営機能の維持向上を目指した地域貢献の必要性を述べています。
 現在、板谷地区には約37世帯55人の住んでいますが、板谷地区住民からは新養豚場建設に対しての同意をもらっており、近く文書も入手する予定です。

itaya-4 現在、新養豚場の土地造成が行われていますが、板谷駅から建設地までの道路は極めて狭隘で急カーブや崖もあり、建設作業車による交通量が増えると安全面での危険性が増すことが危惧されます。また峠駅や滑川温泉、姥湯温泉への通り道にもなっていることから対面通行に支障が来す可能性も考えられます。これについて米沢市産業部農林課は、道路の改良について山形県に要望して行くと述べています。

(2020年3月18日17:00配信、3月19日11:45最新版)