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竹田 歴史講座

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米沢市上杉博物館、特別展「上杉家伝来写真」9/17〜
 


 旧米沢藩主上杉家には、幕末から昭和10年代にかけての写真が1300点以上伝わる。米沢市上杉博物館は、2016年に企画展「上杉家の古写真」を開催し、その後、写真1点ごとに整理を加え、被写体や撮影時期、他の文献との照合などの調査に取り組んできた。
4 この成果をもとに、令和4年9月17日(土)から11月20日(日)まで、特別展「上杉家伝来写真 ー華麗なる人脈、米沢との絆ー」と題して、前後期合わせて250点以上の写真を展示する。(写真右=上杉家伝来のアルバム)
 上杉家に伝来した写真は、主にアルバムと10個ほどの箱、包紙に収納され、明治初期の名刺版の写真が収められたアルバムが1冊、明治30年までの上杉家の家族写真アルバムが2冊、上杉憲章の妻房子の所持品と考えられるアルバムが6冊ある。全体の内容は、人物の肖像、集合写真、名所の風景、建物と宝物類、慶弔などの行事の記録に分類され、明治10年から40年代までのものが600枚を占め、その主なものは明治期の当主上杉茂憲関連の写真である。

1 今回の展示では、上杉斉憲、茂憲、憲章の3代を時代順に構成し、上杉家当主とその家族の動向や、100年以上前の当時の風景、交流した人々などの全容を紹介する内容となっている。
(写真左=上杉斉憲、茂憲肖像など)

 幕末の米沢藩主、斉憲の写真は桐箱入りのアンブロタイプで、斉憲と斉憲の弟で米沢新田藩1万石の藩主勝道が写っている。髷(マゲ)姿の斉憲は手に洋傘を持ち、勝道は少し開いたセンスを持ちポースを取った写真は、まさに幕末の1860年代の雰囲気と大名の威厳や貫禄というものが伝わってくる。
2 また米沢藩最後の藩主茂憲は、明治維新後の明治5年(1872)に英国留学を行ったが、当時のロンドンや往路で撮影された写真など、当時を知る貴重な写真が含まれる。
(写真右=沖縄県令となった上杉茂憲について説明する同館学芸員の佐藤正三郎さん)

 そして沖縄県令だった当時に撮影された首里城の写真もまた貴重である。廃藩置県により旧藩主は華族となり、茂憲と他の旧藩主とのつながりを知る手がかりとなる写真も含まれている。
 集合写真では、明治30年代までのものは家族写真がほとんどを占め、その中で憲章やその妻となった鷹司房子が持参した写真も見所である。房子の若く容姿麗しい姿は、まるで現代のモデルのよう。大正時代の米沢大火で焼け、再建中の上杉伯爵邸の写真を見たら、現在の建物を比較して見るのも楽しそうである。この上杉伯爵邸には、明治41年(最初の上杉伯爵邸)と、大正14年に皇太子だった昭和天皇が訪れている。上杉家の人々が全国の名所旧蹟を旅した際の写真も含まれているが、当時は絵葉書の代わりに写真が販売されていたという。
3 判読が難しい古文書を見るのと違い、写真が伝えるリアリティが見ていて本当に感動する。10月1日(土)午後2時から、公益財団法人東京都歴史文化財団学芸員の三井圭司氏を講師に迎え、「写真史から見る上杉家伝来写真の魅力」と題する講演会が開催される。(先着80名)
(写真左=米沢大火後に建設中の上杉伯爵邸などの写真)

問い合わせ 米沢市上杉博物館 TEL 0238−26−8001