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竹田 歴史講座

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自由で多様な作風、第44回米沢アンデパンダン展
 


1 第44回米沢アンデパンダン展が令和4年7月26日〜7月31日まで、よねざわ市民ギャラリーで開催された。
 アンデパンダン(indépendants)とは、フランス語で自主・独立を意味し、1874年、モネ、ドガ、セザンヌ、ピサロ、シスレーらがパリで反サロン的な展覧会であるサロン落選会(第1回印象派展)を開催し、その後、1884年、反アカデミズムの画家やサロン落選画家たちが、一人ひとりの独自性を大切にした無審査、無賞、自由出品制の展覧会として、「第1回アンデパンダン展」を開催したのが始まり。
 日本では、1946年に日本美術会が設立され、1947年以降、毎年「日本アンデパンダン展」が開催されている。米沢アンデパンダン展は、1977年に地方の新しい美術展として始められ、今日まで続いている。
 新型コロナにより2年間中止となったが、3年ぶりの開催となった第44回米沢アンデパンダン展(石川澄子実行委員長)には、写真、工芸・平面、工芸・立体、彫刻・立体造形など、書、水墨画、紙工芸・版画など、押し花、ボタニカルアート、日本画、水彩・鉛筆など、油彩・アクリルなど、その他の13ジャンルから計209点が展示された。
6 会場に入ると、広々とした空間の中で、形にとらわれない自由でのびのびした雰囲気の作品がずらりと並び、華やいだ雰囲気を醸し出していた。各作品からは作家の個性やメッセージ、精神的なパワーがエネルギーとして伝わってくる。
 石川澄子実行委員長は、「いつもと比べると、おとなしい、静かな作品が多い展覧会だと感じている。ロシアとウクライナの戦争があるので、平和を願ったり、戦争反対という作品が今回多いと思う。(新型コロナによる日常の制約のため)、日常がいかに大事かと考えて、子供が遊んでいる様子など何げないものを描いている方が沢山いると感じた。アンデパンダン展を見て、いろいろな方法で表現していいんだと思ってくれる人が出てくれればいいのではないか。」と述べていた。

5 富川義朗氏は、「『ばくうコマ』:回転はアート」として、コマの展示と実演を行った。回転するコマが持つ面白さを十分に伝えていた。
 寺島玉史氏の絵は、2001年9月11日に米国で発生した同時多発テロによって、ニューヨーク・マンハッタンにあるワールドトレードセンターが燃える様子を描いたもので、20年以上前に描いた作品。もうもうと燃え盛るビルとその後に続くビルの崩落は、全世界に衝撃的な出来事として発信された。寺島氏は、2022年2月、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻があったことから、今回改めて世界平和を願い、この絵を展示したという。また書では「戦争やめて」と大きく書いた。
2 吉田久さんの油絵『絶作』は、作品を制作中に病気が発症し2か月入院し、先生たちの治療で回復しなければ、この作品は世に出なかったという。フランス印象派の作風を感じさせる、柔らかで、全体が黄色の色彩で抽象的に描く作風は、吉田氏以外は絶対に描けない独特な感性であり、光っていた。


3 髙橋恵子氏の『我家の猫が作りました』は、餌の入った袋を猫が爪で引っ掻いたものだろうか、作品に猫が参加しているという面白さがある。







4 佐藤初子氏(高畠町佐沢在住)は、『天の子供達に届け』と題して、鶏の羽根を使った工芸を展示した。今回初めての作品とのことで、羽根は色つきのものを購入、バラの花のようにアレンジした。戦争で悲しい思いをしている世界の子供達へのメッセージとして作り上げた。「見た人が少しでもほっこりしていただければ」と話していた。