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竹田 歴史講座

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米沢市女子中学生が熱中症疑いで死亡、市教委が記者会見


1 米沢市教育委員会(土屋宏教育長)は、7月30日(日)、置賜総合文化センター内の教育委員会室において、米沢市立第三中学校の女子生徒が(熱中症の疑いで)死亡した事案に関して、土屋宏教育長、山口玲子教育指導部長が記者会見を開いた。
(写真右=土屋宏教育長(左)と山口玲子教育指導部長)

2 はじめに、土屋宏教育長が女子生徒死亡の概略を説明した後、「部活動を楽しみに元気に学校に出かけた当該生徒さんを無事に返すことができず申し訳ありせん。ご冥福をお祈りしますとともに、命を守ることができず、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。心よりお詫びを申し上げます。」と謝罪した。本人についての情報は、「遺族から控えてほしいとの意向があり公開できない」と述べた。
 続いて、山口玲子教育指導部長が事案の詳細を説明した。それによれば、当該の女子生徒は7月28日(金)、部活動のために8時10分に登校し、8時30分から練習を開始、練習中は20分から25分毎に、休憩と水分補給をした。
3 計画では午前11時までの予定だったが、暑さを考慮して顧問の判断で9時55分頃に練習を終了した。その後、10時30分頃に一人で帰宅したが、下校途中で当該生徒は自転車を止めた横で倒れているところを通りがかった人に発見され、11時7分に救急車を要請した。
(写真右=画面中央あたりで女子中学生が倒れているのが発見された米沢市口田沢地内、7月31日撮影)

 学校には11時30分に救急搬送の連絡が入った。病院に着いてからはICUで懸命の治療を続けてもらったが、顧問、校長も病院に向かい、状況を家族から聞き意識の回復を願ったが、翌7月29日(土)朝、家族から亡くなったとの連絡が入った。息を引き取ったのは、7月28日午後9時49分とのこと。
 事案発生後の対応としては、7月28日に学校から救急搬送したとの連絡が教育委員会に入り、関係各所に報告、学校と連絡を取りながら詳細の状況についての情報収集と対応に当たった。翌朝、亡くなったとの連絡を受け、中学校と今後の対応について協議した。そして家族の気持ちを最優先に伺いながら対応を進めてきたと述べた。
 7月30日、午前8時15分から臨時小中学校校長会を開催し、本事案の説明と熱中症事故防止に向けて指導、協議を行った。
 山口教育指導部長は、今後の対応として、まず当該家庭への寄り添いと心のケアをあげ、保護者の要望や状況に応じ、カウンセラーなどの相談支援も検討することや、今回の事案に公表に関しては、保護者の意向を確認しながら行うとした。
 2点目として、市内小中学校への事故防止に向けた指導の徹底を図ることとし、国からの熱中症事故防止等への数値、内容を受け、米沢市の熱中症予防ガイドラインに沿って対応することを通知していたが、本事案を受けて臨時校長会において改めて指導を行った。また近年の気温の変化や各校の実情に従って、熱中症予防の対応に関して、各校で十分に協議し、再度確認するように話を行った。
 3点目は、生徒と保護者への説明と、生徒の悲しみ、動揺への対応として、7月30日、保護者会を開き、学校長より説明を行うことや、7月31日に臨時全校集会を開催するにあたっては、カウンセラーを配置し、教職員へ対応の仕方の助言や生徒の観察対応に当たると述べた。それ以降も生徒の悲しみや動揺に対して、スクールカウンセラーなどの対応も含め、心のケアに当たるとした。
 山口教育指導部長は、死因に関してははっきりとしたことは確認が取れていないと述べた。また部活の内容は、個人の特定につながるとして公表を避けた。部活の活動前、活動中、活動後において、女子生徒の健康状態は顧問が確認して問題なかったとした。
4 ただ、米沢市教育委員会は昨年度から使用している「米沢市小中学校熱中症対応ガイドライン」(令和5年5月に改訂)の中で、エアコン未設置の教室、体育館、および屋外での活動では、「暑さ指数(WBGT)計による現況把握が必要です」と記載しており、米沢市内の小中学校には、保健室の備品としてデジタル式、またはデジタル式でないものが備えられている。米沢市立第三中学校にも、暑さ指数(WBGT)計が令和元年度に1個備えられていた。
(写真上=米沢市教育委員会が配布のデジタル式暑さ指数(WBGT)計、写真提供 米沢市教育委員会)
 しかし、具体的にどのような状況で「暑さ指数(WBGT)計」で測定するのか、ガイドラインを見て教職員が動けるのかという点を問われると、山口教育指導部長は、教育委員会としてガイドラインの作り込み、指示や体制などが十分でなかったことを認め、改めてガイドラインの周知徹底を指導したと述べた。