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米沢市芸術文化協会、3団体2個人へ令和6年度表彰

 特定非営利活動法人米沢市芸術文化協会(佐藤富士雄会長)は、4月17日、令和6年度米沢市芸術文化協会が授与する芸術文化協会賞、同文化功労賞、同文化奨励賞に関しての受賞者や授賞理由などを発表した。

 年間で最もすぐれた創造的活動を行った個人および団体に授与される賞「米沢市芸術文化協会賞」は、該当なしだった。

 多年に亘る芸術文化の向上に貢献された個人および団体に授与される賞「米沢市芸術文化協会文化功労賞」には、3団体1個人が受賞した。
1 個人では、堤 和子氏(95歳=写真左)が【短歌】の分野から受賞した。堤氏は、歌人・結城哀草果に師事し、米沢短歌会の代表を長く務め、700回の歌会の中枢にあって歌誌「連山」を上梓し続けた。県内外の短歌大会で数多く入選し後輩の指導に努め、会員の短歌や歌集を全国レベルまで引き上げた。
 また、松坂世紀記念財団を興し文化や芸術の伝承発展の活動に奨励金を贈り、置賜全域の芸術文化活動に貢献した。95歳の現在も作歌を続け、後進の指導にあたっている。近年では、令和2年度と令和6年度の斎藤茂吉忌合同歌会で入選を果たしている。

 団体では、米沢俳句会が【俳句】の分野から受賞した。同会は昭和21年1月に設立し、令和7年には創立80周年を迎える文化団体。月例句会、吟行句会、特別句会など行い、会員が切磋琢磨しあいながら創作活動を行っている。句会への出席率は高く、会員は意欲的に活動している。昭和・平成・令和と米沢市内の文学の発展に寄与してきた。
 また、毎年、米沢俳句会が主催して「県南俳句大会」を開催し、置賜三市五町の俳句会の仲間と俳句作りの勉強会を行っている。例年70名が出席、150句を出稿し、新聞紙上で発表している。俳句会設立後、2年ごとに句集「みそさざい」を発行しているが、令和7年は創立80周年を記念し、「令和第4集 創刊80周年記念誌」を発行する予定である。

2 団体として、彩りの会が【洋画(水彩画)】の分野から受賞した。同団体は、平成6年10月、市生涯学習講座で亀岡博氏の指導を受けた仲間が、「緑彩会」として設立、翌々年「彩りの会」と改名して、20年間水彩画に親しみ、互いに研鑽を積んできている。彩りの会発足から毎年絵画展を開催し、会員の作品を発表し、多くの市民に親しんでもらっている。また、以前には広く市民、地域向けの美術活動も行ってきた。
 米沢市民芸術祭をはじめ、「えくぼ展」「県美展」に常時応募する会員が増え、近年では、全国規模の公募展で入選、入賞する会員もでている。このように水彩画の団体として20年の歴史を持ち、米沢市の水彩画の発展のために鋭意取り組んでいる。

3 団体として、米沢混声合唱団が【合唱】の分野から受賞した。同団体は、1998年米沢市民混声合唱団として結成、2000年米沢混声合唱団と改称した。1999年第1回演奏会を開催し、以後毎年開催している。2008年第10回記念演奏会を開催し、他県や他団体からも参加し、110名で演奏を行った。2008年・2013年、国民文化祭に県代表として出演した。現在は、福島・新潟・山形3県の合唱団が一堂に会し、合唱交流を図る「いいでトライアングル合唱祭」で山形の中心を担っている。2018年第20回記念演奏会では、「童謡100周年」に合わせて、若い作曲家に委嘱し「野口雨情作品集」を製本し、初演。2024年第25回演奏会では米沢工業高等学校伝統文化部和太鼓とのコラボを行い、好評を博した。

 ユニークな文化活動や話題性、将来性豊かな文化活動を行っている個人および団体に授与される賞「米沢市芸術文化協会文化奨励賞」には、1個人が受賞した。
4 渡辺明子氏(78歳)は【絵画(日本画)】の分野から受賞。渡辺氏は、日本画院会員・日本画青水会会員・米沢市生きがいと創造の事業日本画部会会員として活躍中。
 2012年県美展初入選以来、抜群の感覚と表現力を発揮し、入選9回、日本画院展入選7回という実績を残している。また、第74回山形県美展では「県展賞」、第79回日本画院展では「奨励賞」を受賞した。第79回山形県美展では「山形新聞賞」を受賞した。地域の日本画及び文化振興に寄与し、後進の手本となっている。

 米沢の芸術文化およびその活動を広く世に紹介・芸術文化活動の指導者として特に貢献度の高い個人・団体に授与される賞「特別賞」は、該当なしだった。       
 令和7年5月16日(金)、ホテルモントビュー米沢において、総会と表彰式を開催する。