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高畠町在住の写真家小川宏氏の写真展が、8月18日(火)から8月30日(日)まで、「道の駅たかはた」で開かれている。小川氏は同所がオープンして以来、毎年写真展を開催してきた。今回は、入賞・入選作品を中心に、半切や全紙の大きいサイズの写真など計32点を展示した。
(写真右=写真展を開いた小川宏氏)
芭蕉生誕350年を記念して、山形駅と新庄駅間を運行した蒸気機関車D51の写真や、開業当初に山形市霞城公園傍を走る山形新幹線車両など、時代を感じさせるものもある。
地元高畠町を撮影したものでは、日向洞窟の前にある満開のしだれ桜や、毎年2月に開催される冬ぼたん祭りでのぼたんの花、また冬の石切山の内部にできた氷の柱も神秘的な写真である。
東日本大震災後の平成26年、山形市で行われた東北六魂祭の写真では、東北各県の祭りを一枚づつ展示した。盛岡さんさ踊りや山形花笠祭りで踊っている若い女性の躍動感や笑顔が眩しい。
(写真左=山形市で開催された東北六魂祭)
白川ダムの水没林や、米沢市で春に行われる川中島合戦の武者姿を写した写真も見応えがある。
冬の安久津八幡神社傍の池の氷の上で遊ぶアヒルたちの写真は、平成25年の米沢日報元旦号で、京都清水寺貫主の森清範師の書とともに表紙を飾った。その縁で、小川さんは、令和元年11月に清水寺を訪れ、森貫主に面会することができた思い出の写真である。森貫主は、毎年12月に清水寺で「今年の漢字」を揮毫されている有名なお坊さんである。
(写真右=平成25年米沢日報元旦号に掲載された小川宏氏の写真と森清範貫主の書「万物生光輝」)
ユーモアが溢れた写真は、当時3歳だったというお孫さんとスイカを写した1枚で、スイカをくり貫いた内部を見つめる表情がとても可愛らしい。その孫さんはすでに小学校6年生になったという。
また特に思い出に残る写真は、米沢市が主催する秋山庄太郎記念米沢市写真文化賞で文化賞を受賞した作品。米沢市関地区にあった蕎麦屋の敷地内で撮影したもので、天から差し込む朝日の光線がコスモスに当たって幻想的な世界を醸し出している。小川氏は、当時フィルム撮影専門だったが、時間だけでなく費用も要する写真をほとんどやめようと考えていたという。しかし、この文化賞受賞を機に、写真とは切っても切れないものとなり、その後の人生が大きく変わったという。
小川氏の写真は、自然や人物を見つめる目がとても優しい。それは小川氏の優しい人柄から来ているものかもしれない。その優しさとファインダーを通して見る目の感性が相まって、一瞬のシャッターチャンスを逃さずに捉えた写真は観る者に感動を与えるものとなる。