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ひろすけ童話賞委員会(委員長 髙梨忠博高畠町長)は、令和8年度「第36回ひろすけ童話賞」について、アンマサコさん(東京都大田区在住)の作品『あめのひのおくりもの』(出版社:講談社)に決定したと発表した。(写真右=アンマサコさん)
ひろすけ童話賞は、あたたかな愛と善意にもとづく、ひろすけ童話の詩魂を継承し、新たなる童話世界の創造と発展を願い、特に、すぐれた幼年童話を創作した作家を顕彰し、未来を担う子どもたちに、やさしさと思いやり、希望と向上心をはぐくむため創設している。
「第36回ひろすけ童話賞」は、令和7年7月1日から令和8年6月末日までに発表され、小学3年生以下向けの幼年童話と絵本が対象。候補作の総計は、65編で、予備選考担当の5名の委員が4次選考まで絞り込み、最終選考には6作品が残った。最終選考は、さだまさしさん(シンガーソングライター、小説家)ら5名で、8月27日、東京永田町にある都道県会館で行われた。
選考委員会は、『あめのひのおくりもの』が作者の作品に向けるまなざしがすみずみまで行き届いているとして高評価を与えた。また人(ここでは動物)や物に対する愛情が物語から深く感じられ、それを具体化する作者本人による挿絵も素晴らしい。車窓や傘に描かれた水滴が、まるで涙のようでいて温かい。「ひろすけ童話賞」にふさわしい作品だとして、受賞作に決定した。
あらすじは、やさしい雨の日も、つめたい雨の日も、寄り添って過ごしてきた大切な傘。でも、その傘がなくなってしまったら……?タクシードライバーのハリーの楽しみは、お客さんの話をきくこと。ある雨の日に乗り込んできたのは、うさぎの親子。ハリーが「すてきな みずいろの かさだね」と話しかけると、うさぎの女の子は、自分の傘についてうれしそうに語りました。ところが、雨がやみ、女の子が降りていった後には、傘の忘れ物が……。女の子の傘と、ハリーの傘に起こる、「そらの かさ」の美しい奇跡。ものに命が吹き込まれ、世界の美しさを思い出させてくれる、雨の日のやさしい物語。
アンマサコさんは、1975年岐阜県生まれの作家で、多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。株式会社白組に入社し、ビジュアルエフェクトデザインを担当した。立体造形などを用いて、さまざまな特殊映像作品を手がけた。絵本作品に『おたんじょうびケーキ』(ブロンズ新社)、『タップのゆめ』、『そらとぶでんしゃ』、アニメ化された「どすこいすしずもう」シリーズ、『あめのひのおくりもの』(講談社)などがある。
贈呈式は、11月4日(水)浜田広介記念館で開催され、受賞者には、賞状と「一筋の道」レリーフ、副賞として、賞金50万円・地産品が贈呈される。