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地域活性化を考える「21世紀ようざんフォーラム」

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 米沢地域の人口減少や経済の下落傾向が続く厳しい状況を共有し、地域の活性化を考える「21世紀ようざんフォーラム」が10月15日、伝国の杜置賜文化ホールで開催されました。
 このフォーラムは、米沢信用金庫創立90周年、米沢商工会議所創立70周年を記念した事業で、同金庫、同会議所、山形大学工学部、同大学国際事業化センターの4者が主催しました。
 上杉文化をはじめとする歴史遺産や自然豊かな観光資源、米沢織物など地場産業、有機エレクトロニクスなどの先端技術を発信する山形大学工学部の存在など、優れた資源があるにもかかわらず、地域の衰退が顕著なのは何故なのか、その理由を探るためにかつてこの地を再生した上杉鷹山に学び、地域の将来を憂い、共に考え、行動を起こすための足がかりとしたいと開催したものです。
 開会セレモニーでは、主催者代表として、加藤秀明米沢信用金庫理事長、吉野徹米沢商工会議所会頭が挨拶し、続いて吉村美栄子山形県知事、中川勝米沢市長が祝辞を述べました。
 基調講演では、立教大学経済学部の山口義行教授が『今こそ、市場開拓・市場創造に挑め!〜革新的企業であるために〜』と題して講演を行い、その中で山口教授は、大きなシステムが登場すると従来の商品やビジネスモデルが消されてしまうとして、具体的にスマートフォンやコンビニの出現に伴う影響を例に紹介しました。
 山口教授が主宰するスモールサン(中小企業サポートネットワーク)は、中小企業の経営者の「読む力、問う力、つなぐ力」の3つの力を育てています。「常に自分のやっている仕事を問うこと」でイノベーションが生まれ、人脈が狭いと付加価値は生まれないとして、異業種の人との交流を通しながら発想力を積み上げることの大切さを強調しました。さらに、売上の5%以下で新規のものに挑戦し、「何をやるか」ではなく、「何ができるか」という視点で5年計画で考えることや、視点を変えることでマイナーな情報がポジティブな情報へと変わると述べ、本業をベースに、隣接異業種への挑戦を勧めました。
 パネルディスカションの部では、『鷹山公に学ぶ"地域活力の開発と地場産業イノベーションへの挑戦"』と題して、山形大学、地元企業、米沢繊維協議会、米沢商工会議所、米沢信用金庫の「産学金」の代表に山口教授を加え、ディスカションが行われました。山形大学の柴田孝教授が米沢市の現状について、過去10年間の人口減少、企業、経済活動、都市ランキングなどについて、具体的な数字をスライドで説明し、各パネラーが現状や課題を述べ、米沢の強み、弱みなどの問題提起を行いました。
 山口教授は、米沢市にある大学や企業などの素晴らしい取り組みを米沢に来て初めて知ったと述べ、東北全般として言えることだがと前置きしながら、米沢地域ブランドや企業ブランドについて、もっと世界を視野に発信力のアップを働きかけました。そして世の中の変化に関して先読みする情報やつなぐ力のアップにつながるスモールサンなどのような情報入手へ少額のコストをかけることの大事さを述べました。

(2016年10月16日19:30配信)