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山形県指定文化財、長井時広像の保存修理完成

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 米沢市万世町堂森の善光寺(酒井清滋住職)が所蔵し、昭和30年に山形県指定文化財となった「木造伝長井時広夫妻坐像」(時広像)の保存修理が完成し、2月14日、完成式典が開催されました。
 この像は、鎌倉幕府で源頼朝の右腕として活躍した大江広元の次男で、置賜郡長井庄を支配した長井時広の像で、時広の子孫が善光寺に奉納したと考えられています。制作年代は室町時代で(作者不詳)、像はケヤキの一木造となっています。像の高さは69センチ、立烏帽子は別木で作り、高さは17.8センチあります。表面に著しい汚れがあり、彩色層は剥離と剥落、一部形状の欠失、虫蝕孔の点在、材の腐朽などの損傷がありました。
 この保存修理は、山形県・米沢市の補助を受けて実施されたもので、平成28年5月26日から平成29年2月14日までの期間、埼玉県川口市の(株)東都文化財保存研究所(朝重嘉朗代表)の元で行われていました。
 保存修理は、経年した現状の姿を保つ維持修理を基本とし、修理前には現状確認やX線写真撮影がおこなれ、解体、虫蝕孔の充填や、欠失箇所の捕材後、組み立てて、処置箇所の色調を、当初部分と合わせて調整しました。
 修理にあたった朝重嘉朗代表は、「鼻や耳などを新たに制作したことで非常に立派な顔形の時広像になった」と述べました。
 同寺の酒井清滋住職らによって、開眼供養が行われ、檀の元あった場所に安置されました。
 同寺では、本堂に県指定文化財「木造阿弥陀如来立像」(「見返り阿弥陀像」)とともに安置し、一般に公開することにしています。平成29年度には、「木造伝長井時広夫妻坐像」(夫人像)が保存修理される予定です。

(2017年2月14日20:45配信)