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3月は自殺対策強化月間「高齢者のうつ病」講演会

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 毎年3月は自殺者が最も多い月であることから「自殺対策強化月間」として、国、自治体などが啓蒙活動を行っています。高齢者はガンなどの疾患の発病や、家族・友人との死別などの環境の変化などにより、うつ病やうつ状態につながりやすい状況にあることから、高齢者のうつ病についての正しい知識の普及啓発を行うとともに、自殺予防の推進を図ろうと、3月2日、置賜総合支庁が主催して、住民を対象とした講演会が同支庁で開催されました。当日は約30人が出席しました。
 講師の三友堂病院心療内科長の灘岡壽英氏は「高齢者のうつ病」と題して講演を行いました。灘岡氏は「うつ病」について、「気分の落ち込みの症状が続き、日常生活に支障をきたすようになった状態」と述べ、発症する率は男性5〜12%、女性10〜25%と女性が多いことを指摘しました。また、医療機関に通院する精神疾患患者が年々増加傾向であることをグラフで示しながら、その中で気分障害の増加が顕著で、その内訳としてはうつ病が全体の7割を占めています。(平成20年度)
 うつ病になりやすい人は、「几帳面、生真面目、完璧主義、責任感が強い、他人に気を使う、頼まれると断れない」などの特徴があり、近親者との別れ、退職、転勤、配置転換、転居、身体の病気、精神的過労が発症のきっかけになります。うつ病は、不眠、疲労、倦怠感、食欲不振、便秘、性欲減退、頭痛、他に女性はお化粧をしなくなるなどの症状が現れ、特に睡眠障害は82%〜100%の最も高い出現率です。 
 灘岡氏は、うつ病の治療は、精神科、心療内科、内科で治療してもらいますが、かかりつけ医の先生に行くことも一つの方法であるとアドバイスしました。また早期発見・早期治療が大事で、抗うつ薬(抗不安薬、睡眠薬)は効果が出るまで1〜2週間を要し、6ケ月〜1年間服用を継続して治療を行います。さらにうつ病の予防には、お音楽を聴いたり、温泉、お香、昼寝など自分なりのリラックス法でくつろぐことや、自分だけでストレスに対処できない時は、問題の解決方法を相談したり、話を聞いてもらうなど、周りにいる人たちのサポートが必要だと述べました。
 最後に、快適な睡眠はストレス対策の基本と述べ、就寝、起床時間を一定にすることや、日中、一定時間日光を浴びること、カフェイン、喫煙、寝酒を避け、眠りやすい環境を用意することなどをあげました。
 置賜総合支庁の1階ロビーに、自殺対策強化月間に関連するパネルの展示が行われました。

(2017年3月7日12:00配信)