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置賜総合病院に新乳房撮影(マンモグラフィ)装置


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 公立置賜総合病院(林雅弘院長、川西町)は、乳がん検査で威力を発揮する新しい乳房撮影(マンモグラフィ)装置を導入し、5月19日、装置の概要や同院の取り組みに関して報道陣に公開しました。
 同院の従来装置は開院時に整備したもので、すでに16年が経過し、解像度の低下、可動部の劣化が著しいことや、昨年末で修理部品のサポートが終了したことから、装置の更新を決定し、選定にあたっては高精細画像による診断精度の向上や、患者及び医療従事者の被ばく線量の低減、撮影時間短縮による検査効率の向上を考慮して、シーメンスヘルスケア社製の装置一式を購入しました。購入金額は、5,505万円余り(税込)です。
 近年、乳がんは女性の部位別がん罹患率第1位となっており、早期発見・治療が重視されています。同院が導入した装置は従来の撮影に加えて、置賜地方初となる新たな「3D断層画像撮影(トモシンセシス)」といわれる機能を備え、角度を変えながら複数の方向から撮影した画像を3次元的に処理、再画像化して乳腺の重なりにより発見が難しかった病変も発見しやすくなりました。また、石灰化などの分布を多数の断面から評価でき、分布が良性か悪性かといった判断にも役立ちます。
 撮影方法は、これまでのマンモグラフィと同様に、乳房をなるべく均一に薄く圧迫します。個々の乳房に合わせて、最適な圧迫圧力を細かく設定できる機能があり、圧迫時の痛みを最小限に抑えています。通常のマンモグラフィの後に、「トモシンセシス」撮影を行うため、さらに20数秒ほど圧迫の時間が長くなります。被ばく線量は、従来と比べて30%低減されました。
 撮影されたデータは、装置の設置場所や別室に伝送され、医師によって診断がなされます。新装置の「トモシンセシス」画像は、解像度や白黒のコントラストが極めて高く、従来機と比較して視覚的に病変がはっきりと確認できます。
 同院では、4月1日から同装置を稼働し、置賜地方の検診センターやクリニックで、乳がんが疑われた患者の二次診療などを中心に、これまで50〜60人の診断に使用しました。撮影に携わるマンモグラフィ担当技師に女性がいることも女性患者にとっては安心できる医療環境の一つとなっています。
 乳がんは、40〜50歳代の罹患率が急激に高くなりますが、早期発見されれば90%以上の人が治癒することから、同院では定期的な検診を勧めています。とりわけ、新装置導入により、西置賜地方在住者の受診率向上に期待が寄せられています。

(2017年5月20日13:30配信、5月24日10:50最終版配信)