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山形大学医学部が米沢市へ研究成果を還元


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 山形大学医学部メディカルサイエンス推進研究所は、7月18日、同医学部において記者会見を開き、米沢市の検診者を対象として、推定1日塩分摂取量を調べ、疾病等との関連を調べた研究成果を報告しました。この会見には、中川勝米沢市長、堤啓一米沢市健康福祉部長らが同席しました。
 要因と疾病発生の関係を調べる研究方法にコホート研究と言われるものがあり、山形大学医学部先進がん医学講座特任教授の嘉山孝正教授が山形県コホート研究主任研究者となっています。今年4月現在、山形県コホート研究へ協力する自治体は、山形市、酒田市、米沢市、高畠町など7市2町で、男12,488人、女17,133人の計29,621人分、今回、米沢市は男983人、女1,154人の計2,137人(ただし、実際のデータ取得は2,130人)分のデータをもとに解析しました。
 推定1日塩分摂取量は、食事より推定する方法と、尿より推定する方法がありますが、今回は簡便性が優れているスポット尿(随時尿)を採用し、その結果、年齢調整した推定1日塩分摂取量(男女総合)は、全国が10.0グラムに対して、米沢市は12.1グラムと2.1グラム高いことがわかりました。またいずれの年代でも男女共に全国平均より高く、全国全体では、50代から摂取量が緩やかになり60代を境に低下する傾向を示すのに対して、米沢市全体では、40代から70代以上に至るまで増え続けています。
 推定1日塩分摂取量が増えると、高血圧のほか、糖尿病罹患率が上昇を示します。糖尿病罹患率が上昇するというデータは世界初として、同研究所は今後、学会等などで発表していく予定です。米沢市は山形県コホート(米沢市を除く)のデータに比べ、男女共に脂質異常罹患率が高いことも明らかになりました。
 塩分摂取の過剰は脳血管疾患のリスクを高めることから、今回の得られた解析結果から、塩分や脂肪の取り過ぎにならないように、米沢市民の食事、生活習慣に関する一層の啓発活動や保健指導が健康増進につながると呼びかけています。
 中川勝市長は、「健康長寿日本一」を目指し、庁内に推進本部を設置し、医師会や医療関係機関などと連携し、市民の協力を得ながら健康づくり運動を実施することを述べています。今回のデータ分析は、平成29年3月に米沢市よりの依頼に基づき、2015年から導き出したデータより得られたもので、市民の啓発に大いに役立つデータと言えます。

(2017年7月19日14:50配信)