newtitle

東北中央自動車道栗子トンネルで供用前に総合防災訓練


このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得



 平成29年11月4日に開通を予定している東北中央自動車道(福島大笹生IC〜米沢北IC間)栗子トンネルで、11月1日、交通事故によるけが人と車両火災の発生を想定した総合防災訓練が実施されました。
 同トンネルは日本で5番目に長いトンネルで、総延長が8,972メートル、幅員が9.5メートルあり、車両事故などが発生した場合に迅速な情報伝達、交通規制、救助活動などが求められています。
 この訓練を実施したのは、国土交通省 福島及び山形河川国道事務所で、当日は福島、山形両県の自治体職員、高速道路交通警察隊、消防本部員、病院関係者など、計150人が参加しました。
 はじめに開会式が行われ、挨拶と訓練の概要が説明されました。訓練は栗子トンネルを福島県側から約700メートル入った場所で、乗用車同士が正面衝突し、マイクロバスが後方から追突した多重事故による本線の全面通行止という状況の中で、事故車両の運転手及び同乗者複数名が負傷し、車内に閉じ込められた重傷者と、事故車両から火災が発生したという想定で行われました。
 訓練は、情報伝達、トンネル防災設備作動、交通規制、救助・救出、消火の順に行われ、事故発生の連絡を受けて、福島、山形の警察がそれぞれ現場に駆けつけ事故状況の把握を行いました。続いて救急車や特殊救助隊の車両から大型油圧救助器具が運ばれて乗用車のドアが切断され、負傷者を救助して担架に運び、救急車で医療機関への搬送を行いました。
 また火災を発生した車両には、消防車による放水での消火作業が行われたほか、トンネル上部に5メートル毎に設備されている水噴霧設備による火災抑制が取られました。さらに排煙設備の操作も行われました。消防隊員はきびきびとした動きと連携で救助訓練に当たりました。山形県のドクターヘリ1機が到着し負傷者を乗せて再び飛び立ち、病院への搬送訓練が行われました。
 最後に、訓練結果報告と講評が行われ、約2時間半の訓練を無事に終了しました。
 栗子トンネル内は、安全・安心な通行を確保するため、突発事象検知システムがあり、渋滞車両や低速走行車両、落下物による回避走行車両、同一地点に車両が10秒以上の停止などを検知します。金属製タイヤチェーンを装着したまま栗子トンネル内を走行すると、チェーンが切れて事故発生が懸念されるため、トンネル出入口付近にチェーン着脱場を設けています。また出入口付近には、放熱管を埋設したトンネル消融雪設備が設置され、路面の消融雪及び凍結を防止します。

(2017年11月1日21:30配信)