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「米沢上杉まつり」謙信出陣前の儀式、武禘式


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 米沢上杉まつり中盤のクライマックス、武禘式(ぶていしき)が5月2日18時30分から伝国の杜前広場で行われました。武禘式が上杉神社周辺で行われるのは平成24年以来、6年ぶりとなります。
 上杉謙信はその生涯で自らが陣頭に立って70回を超える戦いを行いましたが、出陣の度に武禘式と称する儀式を行い、神仏に勝利を祈願し神仏に代わって不正不義を討つという強い信念で戦いに臨みました。
 当日は武禘式保存会、上杉砲術隊など、総勢181人によって、戦国時代の戦さを前にした武士たちの行いを再現しました。

 武禘式は次の流れで行われました。
一、開式宣言
 武将の集合を告げる「総登城」の太鼓が打ち鳴らされ、二十八将が会場へ駆けつける。

二、軍団集結
 軍奉行が上杉謙信に全軍団の集結を告げ、侍組の子息達からなる「青龍隊」による演武、続いて「馬廻組槍隊」による槍舞が行われる。

三、軍神勧請
 軍神を招き迎える儀式、伶人、神官により奏楽が行われ、次に軍奉行の「軍神勧請」の声で、砲術隊による発砲があり、上杉太鼓が打ち鳴らされる。上杉謙信は軍師を従えて神前に進み祈祷を行う。

四、五沾水(ごてんすい)の儀
 五沾水は神の水であり、これを受ける事で神に代わって敵を討つ信念が固められる。各武将は五沾水を軍奉行から受け、最後に軍奉行と軍師がそれを受ける。

五、賜旗
 上杉謙信によって先手の大将に「刀八毘沙門」の旗、二見の大将に上杉家家宝「八幡の御弓」、僧侶に帝から賜った「天賜の御旗」が渡される。出陣を前に、お能衆によって上杉謙信の和歌「野伏する」「武士の」が朗詠される。

野伏する 鎧の袖も 楯の端も
みな白妙の 今朝の初雪

武士の 鎧の袖を 片敷きて
枕に近き 初雁の声

六、出陣
 上杉謙信「出陣」の号令で、上杉太鼓・軍螺が打ち嶋らされる。軍奉行の抜刀の号令と上杉謙信の掛声により、武将達はそれに呼応し押前の闘をあげ、上杉軍団は行進を行い、武禘式は終了する。

 観客は約1時間にわたって荘厳な雰囲気の中で、上杉謙信時代の雰囲気を味わいました。
 当日は武禘式に先立って上杉謙信の霊に祈祷するため、16:30から約1時間かけて上杉神社から千勝院、上杉謙信が眠る上杉家廟所まで、謙信や上杉二十八将などの武禘式軍団行列が歩いて行進しました。

(2018年5月6日18:10配信)