newtitle
バナー広告1
▲トップページへ戻る

鷹山と師細井平洲ゆかりの普門院庫裏落成工事記念式典




 米沢藩第9代藩主上杉鷹山の招きにより師細井平洲が3度目の米沢来訪を果たした寛政8年(1796)9月6日、鷹山は自ら米沢郊外の羽黒堂(米沢市関根)に出迎え、普門院で長旅の労をねぎらいました。
 平成24年度より7カ年かけて行った普門院庫裏(くり)工事がこのほど完了し、6月8日、同所で改修工事落成記念式典が開催され、60人余りが出席しました。
 普門院は、仁寿3年(853)の創立と伝えられ、現在の建物は寛政3年(1791)に庫裏、寛政8年に本堂が再建されたもので、本堂と庫裏は廊下で接続した曲家風の木造茅屋根建築です。昭和10年(1935)6月7日、文部省の史蹟(現在は史跡)となっています。
 平成以降、大雪等の影響もあり、本格的な保存修理が必要となり、平成19年度に『史跡上杉治憲敬師郊迎跡保存管理計画策定報告書』を策定し、平成20年度から米沢市の事業として、文化庁・山形県の補助を受けながら保存修理事業を開始しました。平成20年度〜同23年度に羽黒神社本殿工事(4カ年事業)、平成24年度〜同30年度に普門院庫裏工事(7カ年事業)が完成し、平成31年度〜同35年度(予定)に普門院本堂、赤門、環境整備工事を行う予定です。
 普門院庫裏保存修理工事では、柱・貫・梁・小屋組等の建物の主要な構造体を残し、屋根茅葺、長押(なげし)、敷居、鴨居、天井等の内部造作(ぞうさく)や近年増築された台所などを一旦解体し、礎石の据え直しなどで建物の水平化を図り、また破損している部材の補修を行い元通りに組み立てました。
 完成した普門院庫裏は、新しい茅葺屋根と調和の取れた外観、伝統工芸で保存修理・復元された内部、文化財活用のための収蔵展示室・玄関の展示設備があり、保存修理工事により往時の姿を取り戻しました。保存修理に要した総事業費は2億2,746万余りです。
 落成記念式典では、はじめに法要が行われ、続いて講談師、宝井琴桜氏が師匠で五代目宝井馬琴氏と史跡上杉治憲敬師郊迎跡の関係について語りました。

(2019年6月8日22:05配信)