山形県表具内装組合連合会(遠藤龍一会長)が主催する第50回記念表装内装展が、7月12日(金)~14日(日)まで、山形市の山形美術館で開催されました。
この展示会は、社会環境の変化や建築様式が多様化する中で、新しい時代の求めに対応するための創意工夫や伝統ある表装内装の技術を伝承しながら、一般の人たちにも幅広く鑑賞してもらおうと毎年開催されているものです。
初日はオープニングセレモニーが行われ、全国表具経師内装組合連合会会長賞を受賞した齋藤好秋さん(斎藤表装店、米沢市)らが表彰されました。
会場には古来より日本家屋には不可欠な掛軸や額、屏風、襖のほか、パネルなど計65点が展示されました。
山岡鉄舟、斎藤茂吉、菅原白龍、といった著名な揮毫者の作品や、現代的なセンスが溢れたパネルなどが一堂に並び、匠の持つ高い技術と日本の伝統を感じさせるものとなっていました。
今回、東北芸術工科大学文化財保存修復学科の東洋絵画修復ゼミが手がけた本間美術館所蔵掛軸の応急修理作業の流れを紹介するパネルも展示されました。
(2019年7月19日10:20配信)