今年6月7日に発生した天元台ロープウェイの搬器(ゴンドラ)衝突事故に伴う搬器等修繕費と、同ロープウェイを経営する(株)天元台への運営支援を審議する令和元年米沢市議会8月臨時会が8月28日、開催されました。
はじめに中川勝米沢市長が、衝突事故に伴う搬器等修繕費4,664万円、(株)天元台運営支援金4,120万円の計8,784万円を令和元年度一般会計の補正予算とし、補正分は地方交付税を当てる議案を説明しました。これにより米沢市の令和元年度一般会計予算の総額は、397億4,295万8千円となります。
続いて、今後の(株)天元台の経営に対して、米沢市の経営面での関与などについて議員より質問が出されました。採決では全議員が賛成に回り、議案は可決されました。
更にこの補正予算に対して、今回の事故を運行開始前までに検証し、万全な再発防止策を講じることや、持続可能な会社経営を目指し、米沢市と(株)天元台が一丸となって新たな運営方針や経営改革策を策定し取り組みを行うこと、の附帯決議が提出され全員賛成で可決されました。
議案が可決されたことで、米沢市は搬器の修繕を日本ケーブル(株)に発注し、来年1月からのロープウェイ運行再開を目指します。また今年9月に運営資金不足となる(株)天元台は、経営破綻を免れ事業の存続が可能となりました。
(2019年8月28日17:45配信)