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昭和20年、東京大空襲(3月10日)を前に米沢市に戦時疎開した縁で、米沢市立南部小学校を卒業し、現在、米国ニューヨークに50年間在住する江部孝氏が、平成28年9月以来、3年ぶりに米沢市を訪れ、母校の南部小学校(情野正校長、児童数517人)で英語の勉強方法などに関する特別授業を行いました。
この日、特別授業を受けたのは6年生97人です。江部氏は米沢弁を交えながら、和やかな雰囲気で児童たちに語りかけました。江部氏は、自分が英語が好きになったのは小学校1年生の頃、当時、米沢市に進駐してきたアメリカ軍兵士が話している英語に興味を持ち、英語でチョコレートを下さいと話したところ、通じてチョコレートをもらった時の嬉しさや思い出などを語りました。
グローバル時代の今、何故英語が必要なのか児童に問いかけながら、英語は世界一簡単な言語であることや、英語の発音にあまりこだわらずに、まずは相手とのコミュニケーションを取ろうという気持ちが大事なことなどについてわかりやすく述べ、「英語を一歩一歩、少しつづ、そして毎日毎日、リラックスして楽しんで勉強して下さい」とアドバイスしました。
江部氏は、昭和15年生まれの今年79歳で、山形県立米沢興譲館高校卒業後、拓殖大学商学部国際貿易学科(特待生)を卒業、オランダ王立大学、アムステルダム大学大学院で学びました。その後、米国ニューヨーク市へ移住、レストラン経営等を行い、現在に至っています。江部氏の2人の子供は、幼稚園から大学まで米国で教育を受けたことから、「日米の教育の違い」、「日本の英語教育のあり方」などの提言を行っています。
前日の9月25日には、公益財団法人農村文化研究所(米沢市六郷町)で、アメリカから見た日本、体験から思う英語教育、失敗談や苦労話などをテーマに、江部氏がミニ講演を行い、約30人が集いました。
(2019年9月26日19:55配信、10月8日12:10最新版)