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ヘリポートでの「不法侵入」や駐機しているヘリコプターが「不法奪取」された場合に備え、迅速な処理体制が取れるように、11月7日、米沢ヘリポート(米沢市八幡原二丁目)で対応訓練が行われました。
主催したのは、米沢ヘリポート保安対策協議会(会長:置賜総合支庁建設部長)で、訓練には、置賜総合支庁、山形県県土整備部空港港湾課、米沢市、米沢警察署、米沢消防署、東北警備保障株式会社(指定管理者)が参加し、管理事務所の初動措置や関係機関相互の連絡、連携などを確認しました。
訓練内容は、ヘリポート脇に不審車両が駐車しているのを管理事務所職員が発見し、本社に応援を要請、その後、車から不審者がヘリポート外周を歩きながら物色してフェンスをゆすったり足をかけて侵入しようとしました。
警察、及び消防へ出動を要請し、警察車両がヘリポートに近づくと、不審者はフェンスを乗り越えてヘリコプター(今回は車をヘリコプターに見立て)に乗り込み、「ヘリコプターを爆破する」と大声で叫びました。
現地対策本部が設置され、同空港港湾課は、国土交通省航空局安全部安全企画課、東京航空局安全企画・保安対策課に電話連絡を行いました。
警察車両と消防車両がヘリコプターに近づき、警察官が不審者を説得、身柄を確保してパトカーに乗せて護送しました。警察官は、ヘリポート駐車場にある車を一台一台異常がないかチェックを行いました。
その後、対策本部で状況報告や反省点などを確認し、訓練は1時間余りで終了しました。
米沢ヘリポートの利用状況は、平成30年度の着陸回数が民間機31回、県警10回、国・自治体7回の計48回です。目的としては、報道・取材11回、消防・警察業務が10回、写真撮影5回、測量調査4回、ドクターヘリ1回、その他17回となっています。
(2019年11月8日13:15配信)