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長井市の若手芸術家集団アメフラシ(村上滋郎代表、会員4人)が道の駅「川のみなと長井」を会場に、3月28日から4月5日まで、長井市の伝統産業である「金井神箒(かないがみほうき)」の再現を行なった報告展示会を開催しています。
金井神箒は、かつて長井市金井神地区で農家の冬仕事して生産され、同市内を中心に手頃な値段で販売されていましたが、時代が進むにつれ、ライフスタイルの変化で箒を必要としない住環境や農家でも箒作りに変わる仕事が出てくるなど、徐々に廃れていってしまいました。
アメフラシのメンバーは、平成29年度から「金井神箒」の継承活動に取り組み、初年度は同地区で箒を作っていた竹田惣一さん(故人)から作り方を習い、箒の材料となる「ほうきもろこし」の種を分けてもらいました。そして自分たちで「ほうきもろこし」を栽培し、収穫、脱穀、日干し、下処理の工程を行い、箒が作れるようになりました。
会場にはアメフラシのメンバーが過去2年の間製作した金井神箒が10本余りや箒ができるまでの工程の写真などが展示されました。箒には赤や黒の糸が使われて美しい仕上げになっており、デザイン性も優れています。会場には、箒と猫が描かれた絵画の展示もあり、長井市の若手芸術家の感性を感じさせる楽しい企画となっていました。(入場無料)
(2020年3月28日18:05配信)