置賜総合支庁は、6月10日、主要地方道長井白鷹線で最上川に架橋され、白鷹町荒砥地区と鮎貝地区を東西に結ぶ新橋梁の名称が、"白鷹大橋"に決定したと発表しました。
新橋梁の名称は、令和元年6月、白鷹町に意見照会し、8月に同町が町民へ公募、11月に町から回答があり、今年1月に県が決定しました。決定の理由として、白鷹町の中央に位置し町の東西市街地を結び、「経済・交流・物流の拡大に向けて重要な役割を果たす橋である」ことと、「長年の町民の願いが結実した大きな橋である」などの町の意見も参考に、新たな橋の位置付けを端的に表現するものとしています。
現在の荒砥橋は昭和32年11月に架橋されたもので、建設以来すでに62年が経過し老朽化が著しく、幅が5.7mと狭く大型車同士のすれ違いが困難で朝夕には渋滞が発生していたほか、径間長、桁下余裕高も現在の河川法の基準に合っておらず治水上のネックとなっていました。
現在、建設中の白鷹大橋は、平成28年1月から工事に着手し、今年12月に開通を目指して工事が行われています。長さは323.3m(工区の延長は1,040m)、車道が9.0m、歩道3.5mが両側に設けられ、計16.0mの幅となります。全体事業費は約53億円で、そのうち橋梁工事費は約33億円となります。現在、橋桁上面の床版架設や左右岸の取付道路の工事が行われています。
施工方法は、橋軸方向に分割したプレキャスト部材を接合させて一体化していくプレキャストPC床版と言われるもので、工場で製作されたPC床版を100t吊クローラクレーンを使って主桁上に敷き並べて、これらを現場で一体化していきます。
新橋梁の開通による経済、交流、物流の面での一層の活性化が期待されています。