米沢市は、新型コロナウイルス感染症の拡大により売上が大幅に落ち込んだ市内の宿泊事業者及び関連事業者に対する総額6,344万円に上る支援事業をまとめ、7月13日、米沢市議会7月臨時会に上程し可決されました。
米沢市は、第1弾として、5月〜6月に市民限定の宿泊キャンペーンを実施し、温泉旅館を中心に3,639泊の成果を上げましたが、市内のホテルやペンションへの波及効果は限定的だった事や、キャンペーン終了後の予約状況は未だに厳しい状態が続いているため、7月から8月期の入れ込みを確保し、市内経済の回復を図るための事業「ステイ ホーム ありがとう!東北六県及び新潟県民限定 宿で癒されてキャンペーン」を実施することにしたものです。
事業は、東北六県及び新潟県民を対象に、直接予約(宿泊施設への電話、Fax、直営HP等)により宿泊した人に対し、宿泊施設が利用者1名・1泊あたり(連泊は1泊分のみ)、宿泊料から半額を割り引きます。
但し、利用客数の平準化を図り混雑を極力減らすため、日曜日〜木曜日は最大7,000円、金、土曜日及び期間中の8日間(7/22、23、24、25、8/9、13、14、15)は、最大5,000円を上限とします。
期間中、8,000泊を見込んでいます。(平均宿泊金額12,000円×8,000泊=9,600万円の経済効果)
更に平日利用者には特典として、米沢牛商品券(5,000円相当)が当たる抽選があります。事業期間は、7月から8月31日までで、予約先着順・予算額に達し次第終了となります。事業費は、合計5,180万円です。
また、観光事業者を支援する「教育旅行誘致支援事業」(事業期間は7月から令和3年3月31日まで)に、1,164万円を予算化しました。
商品企画・造成費に80万円、誘致活動費525万円、助成措置402.5万円(バス代の1/4、指定宿泊施設利用の場合、500円/人・泊(ペンション、農家民宿(泊))、諸経費50.4万円など、合計1,164万円となっています。
財源は米沢市の財政調整基金から6,344万円を取り崩し、令和2年度末残高は、期首より5億4,600万円少ない13億1,100万円余りの見込みです。