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生誕100年記念に、弟子が寒河江善秋作詩の歌をCD化




 戦後、日本の若者が自立して生きていくことができる社会をつくるため、青年運動に身を投じ、吉島村青年団長から、山形県連合青年団の初代事務局長となり、復員軍人や農家の二・三男対策として、自立のための職業訓練と技術習得を目的とした「山形県産業開発青年隊」を組織し、のちに財団法人産業開発青年協会常務理事となり、全国を舞台に活躍したのが川西町吉島地区洲島に生まれた寒河江善秋(1920〜1977)です。
 寒河江善秋を師と仰ぐ、川西町吉島地区に住む舩山達郎さん(満91歳)が寒河江善秋作詩の曲をCD化し、9月23日、川西町役場に原田俊二町長を訪れ、制作したCDを贈呈しました。

 寒河江善秋は、現在の独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する海外ボランティア派遣制度「青年海外協力隊」の創設に関わったことでも知られ、今年は寒河江善秋生誕100年の記念の年であり、川西町では「町報かわにし」8月号で特集しました。
 舩山さんは、寒河江善秋が初代を務めた吉島村青年団長の4代目で、寒河江善秋に多くを学び、その後ろ姿を見ながら歩んできた一人です。舩山さんは、30年余り前、置賜農業高校前に寒河江善秋句碑の建立の実行委員長や、寒河江善秋と親交のあった歌手加藤登紀子さんを招き、追悼コンサートを開催するなど、生涯にわたり寒河江善秋を師と仰いできました。

 舩山さんは6年前、JICA山形デスクで、「財団法人日本産業開発青年協会三十五年の歩み」という本を見つけ、古本を手に入れました。最近、その本の巻頭にある「産業開発機械化青年隊の歌」の作曲が古関裕而、作詩が寒河江善秋、小川誠一であることに改めて気づきました。それは古関裕而が、現在、NHK朝ドラの主人公となっており、改めて舩山さんの関心を呼んだからです。
 この歌は、農業の機械化を担う青年を育成しようと、寒河江善秋のアイデアによって昭和三十九年一月に発足した「産業開発機械化青年隊」の隊員が歌った歌で、昭和三十九年二月に、作曲を古関裕而に依頼しました。
 歌詞は4番まであり、村から国づくりに向かう寒河江善秋の情熱とロマンが伝わってくるような詩であり、4番は「世界の友とたづさえて若き力を捧げあい」とあり、「青年海外協力隊」の創設を想起させるような内容となっています。曲は昭和三十九年の東京オリンピック・マーチを作曲した古関裕而がその同じ年に作曲したことから、元気の出る快活なメロディーになっています。

 舩山さんは、7月下旬にこの曲のCD化を思い立ち、2ヶ月ほどで完成にこぎつけました。歌は、川西町在住の歌手黒澤雄一さんが歌いました。録音に立ち会った舩山さんは、黒澤さんの美声に感動して震えたと述べています。
 原田町長への贈呈に先立ち、舩山さんは川西町洲島にある仏性寺の寒河江善秋の墓をお参りして、CD完成を報告しました。CDはとりあえず20枚制作し、寒河江善秋にゆかりのある方々に贈呈し、寒河江善秋を偲んで聴いて欲しいと述べています。