川西町吉島地区出身の社会活動家、寒河江善秋(1920~1977)の生誕100年を記念する講演会が10月11日、川西町交流館あいぱるで開催され、約40人が参加しました。
講師は、寒河江善秋と公私で付き合いのあった日本体操研究所所長の長野信一氏で、「人生100年時代のレクリエーション~遊びの才人・寒河江善秋の生き方に学ぶ~」と題して1時間30分にわたって講演を行いました。
長野氏は、1969年に日本体育大学を卒業後、財団法人日本レクリエーション協会指導部に勤務しましたが、その時に山梨県で開催されたレクリエーション講習会の講師として招かれた寒河江善秋を初めて知り、ユーモラスな講演やその人柄にとても感銘を受け、府中市にあった寒河江善秋のマンション近くにわざわざアパートを借りて、長野氏22歳から寒河江善秋が亡くなるまでの8年間にわたり家族ぐるみで親しい関係を築きました。
寒河江善秋が主催した「本物を食う会」と題して山形の芋煮などを食べた経験を述べ、寒河江善秋からは「仕事はそんなに楽しいものではないという風に挑む方がいい仕事ができる」と教えられたことや、「人の幸せは心の豊かさだ」とよく述べていたと語り、遊びの才人だった寒河江善秋の人物像を紹介しました。
長野氏は、講演の所々で椅子に座っての体操を取り入れながら、なごやかな雰囲気の講演会でした。最後にはアメリカのラジオ体操で参加者は体をほぐしました。
長野氏は、レクリエーション指導者を育成し、1981年から2010年まで、NHKテレビ・ラジオで「みんなの体操」の指導者として出演したほか、現在は全国の企業・団体などへの健康づくり講演、実技指導などを行っています。