米沢市六郷町にある公益財団法人農村文化研究所(遠藤宏三理事長)が主催して、12月20日、注連飾りづくりの講習会が行われました。
日本の正月行事は、年神様という新年の神様を迎えるための行事で、各々の家にやってきて生きる力や幸せを授けてくれると信じられ、正月が近づくと注連縄や注連飾りを行って、年神様を迎える準備を行ってきました。注連縄や注連飾りを飾ることで、年神様を迎えるにふさわしい神聖な場所であることを示すことになります。
注連飾りは女性が作り、玄関に飾られるものです。
12月13日は正月事始めと言われ、「すす払い」を行い、正月準備を始める目安の日となっています。また注連縄や注連飾りは、一般的には正月7日(又は6日、地域によっては15日、14日)に外し、15日のヤハハイロ(さいとう焼き・どんど焼き)で燃やして正月行事は終了となります。
この日は農村文化研究所を会場に、五十嵐利一さんら2名が講師となり、午前と午後の2回、計10人余りが参加して注連飾りづくりの講習会が行われました。はじめに、わらが一握り分(約60本)用意されたものを、下から30センチ位の所でたこ糸で縛り、その部分から2つに分け、左巻で3縄ない、2本つくりました。縄をなうのが一番の難儀で、手のひらを湿らさせたタオルにつけながら力を込めてなっていました。そして縄で「ひし形」を作ります。そのあと、裏白(シダ)、謹賀新年の紙、松竹梅、みかんを割り箸に取り付けるなどの飾り付けを行い、1時間半ほどかけて注連飾りが完成しました。
会場にはワラを使ったクリスマスリーすも飾られました。